半村 良

イラスト1
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舞台は新宿裏通りのバー街。「ルヰ」のバーテンダー仙田を主人公に、彼の前を通り過ぎて行く、いろいろな男と女の哀歓漂う人間模様を描き出す連作。直木賞受賞の表題作をはじめ、「おさせ伝説」「ふたり」「新宿の名人」など八篇を収録。(「BOOK」データベースより)

 

半村良の現代の新宿の街を舞台にした短編集です。

 

川口松太郎の「人情馬鹿物語」に触発(?)されたという半村良の言葉があったように記憶しています。

 

 

本書は、これまでのSF伝奇小説とはまったく異なる、現代の新宿の街での水商売の世界を舞台とした人情物語です。

新宿の小さなバーのマスターに持ち込まれる人生相談や事件をとおして、新宿の裏通りに繰り広げられる人間模様が描かれています。確か、主人公を愛川欽也が演じてテレビドラマ化もされたのではなかったでしょうか。

 

人情話が好きな人は時代物ばかりでなく、新宿の小さなバーのマスターを主人公とするこの人情物語を是非一読すべきです。いや、人情話に限らず小説好きの人には是非読んでもらいたい本の一冊です。

[投稿日]2015年04月17日  [最終更新日]2019年2月3日
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