『標的』とは
本書『標的』は『ブラックホークシリーズ』の第一弾で、2012年6月に幻冬舎から刊行され、2015年2月に『標的』と改題されて幻冬舎文庫から386頁の文庫として出版された、長編の冒険小説です。
どうしても感情移入ができずに違和感ばかりを感じてしまう作品でした。
『標的』の簡単なあらすじ
資格を剥奪され路頭に迷っていた元プロボクサーの最上は、ある企業に拾われる。そこは、警察には頼れない、訳ありの政治家、実業家などを顧客に抱えるVIP専門の警備会社だった。なぜ、彼らは命を狙われているのか、警察に打ち明けられない秘密とは何なのか。最上はひとり、警護対象の身辺を調べ始めるが…。爽快感溢れる長編ミステリー。(「BOOK」データベースより)
『標的』の感想
本書『標的』は『ブラックホークシリーズ』の第一弾で、貧富の差が拡大し、「安全」を金で買うしかない近未来を舞台とした長編のアクション小説です。
元プロボクサーの最上光一はその腕を買われ、民間の警備会社「ブラックホーク」に入社することになる。
なかなか会社の仲間たちと溶け込めないでいる最上だったが、テロリスト集団クーガの中に、最上を助けるために人を殺し、ボクサーへの夢を断たれた幼馴染の姿を見つけるのだった。
本書を読んだのはもう三年近くも以前のことなので、違和感を感じる点を具体的には指摘はできないのですが、結局は舞台設定の粗さなどから物語としてのリアリティーを感じにくく、主人公たちに対して感情移入ができにくかったのだと思います。
以上のことは本書以降に読んだ作品から想像することなのですが、多分そう異なった印象ではないと思います。
本書『標的』は、福田和代の作品としては最初に読んだ本です。その後に読んだ二冊よりも後の2012年6月に出版された作品です。
その後現在(2015年11月)までに、約12冊ほどという、かなり多くの作品を発表されていますので一般の読者からは評価を受けている作家さんだと思われます。
そうした数字からすると、やはり個人的に波長が合っていないということなのでしょう。
福田和代の作品は、舞台設定は個人的に興味を引かれる、読んでみたいと思う作品が多いので、私の感性と合っていないというのはとても残念です
