大藪 春彦

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本書『蘇える金狼』は、文庫本で、野望篇と完結篇とからなる長編のアクション重視のハードボイルド小説です。

昼と夜の顔が異なるヒーローの活躍が重厚に描かれる、文庫本で1000頁を越える長さの、読みごたえのある名作と言える作品です。

 

『蘇える金狼』の簡単なあらすじ

 

資本金15億の「東和油脂」経理部に勤める朝倉哲也は、上司の信頼が厚く、控え目で真面目な男。しかし、それは彼の壮大な野望を隠すための仮面に過ぎなかった―。浅黒く整った顔に人なつっこい瞳、鍛え上げた肉体を武器に、夜ごと特殊技術の習得と情報収集に励む朝倉。彼は私利を貪る上役たちに成り代わって会社を我が物にできるか。東京オリンピック直前の熱気あふれる東京を舞台にした、ハードボイルドアクション開幕!( 上巻 : 「BOOK」データベースより )

昼は平凡なサラリーマン、しかし、夜は組織への反逆を企てる一匹狼―。29歳の朝倉哲也は、強靭な肉体と天才的な頭脳を武器に、銀行の金を強奪し、上司の愛人を情報源として飼い慣らし、暴力団の組長にすら一人で立ち向かう。すべては腐った巨大企業を「食いものにする立場」を得るために。厄介な敵が次々と行く手を阻む中、朝倉は野望を達成することができるのか。組織の底辺に位置する男の凄絶なる復讐劇!( 下巻 : 「BOOK」データベースより )

 

主人公朝倉哲也は真面目なサラリーマンとして会社勤めをしているのだが、夜はジムに通い強靭な肉体を作り上げていた。その能力を生かし、腐敗した会社上層部に食い込んでいく。

 

『蘇える金狼』の感想

 

読んだのがかなり前であり、正確な内容はあまり覚えてはいないのですが、面白い作品であることに間違いはありません。

相変わらず車、暴力の描写は偏執的で、又食事のシーンも緻密です。舞台設定を変えた「野獣死すべし」とも言えるかもしれませんが、これがまた小気味いいのです。

この作品もまた松田勇作主演で映画化されています。

 

 

また、出版社も変化があるようです。

[投稿日]2015年04月07日  [最終更新日]2021年2月20日
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