水上 勉

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新潮社

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青函連絡船転覆、そこには乗客以外の身元不明遺体が…。
樽見京一郎は京都の僻村に生まれた。父と早く死に別れて母と二人、
貧困のどん底であえぎながら必死で這い上がってきた男だ。
その彼が、食品会社の社長となり、教育委員まで務める社会的名士に成り上がるためには、
いくつかの残虐な殺人を犯さねばならなかった。そして、巧なり名を遂げたとき、
殺人犯犬飼多吉の時代に馴染んだ酌婦、杉戸八重との運命的な出会いが待っていた……。
青函連絡船洞爺丸沈没事故に想を得た、社会派ミステリーの傑作。(上巻 : 「内容紹介」より)

波濤荒れ狂う荒涼とした海峡で発生した殺人事件を執拗に追い続けた、函館署の弓坂吉太郎。そして十年の後、杉戸八重殺害犯の捜索にあたることになった舞鶴東署の味村時雄。両刑事の執念が実を結んだ時、謎の人物、犬飼多吉こと樽見京一郎の実像が浮かび上がる……。青函連絡船洞爺丸沈没の海難事故に想を得て、雄大な構想で人間の宿命を描き切った長編ミステリー小説。(下巻 : 「内容紹介」より)

 

1954年9月に青函連絡船「洞爺丸」が沈み多数の乗客が亡くなるという海難事故が起きました。この事件をモデルに、引き取り手の無い2体の亡骸(なきがら)が出るところから物語は始まります。

 

松本清張が推理小説での人間描写を深化させ、社会派と称されるようになりましたが、水上勉もまたその考えに同調したようで、人間を描くことに重きを置いています。

戦後の混乱期を舞台にしたこの物語は映画版の三國連太郎と伴淳三郎の存在感がすごくて、小説を読んだときにもこの二人のイメージが抜けないままに読みました。

 

 

是非一読の価値ありです。

[投稿日]2015年04月20日  [最終更新日]2019年4月30日
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