天才的なボクシングセンス、だけどお調子者の鏑矢義平と、勉強は得意、だけど運動は苦手な木樽優紀。真逆な性格の幼なじみ二人が恵美寿高校ボクシング部に入部した。一年生ながら圧倒的な強さで勝ち続ける鏑矢の目標は「高校3年間で八冠を獲ること」。だが彼の前に高校ボクシング界最強の男、稲村が現れる。(上巻「BOOK」データベースより)
稲村に勝つため、階級転向を希望する鏑矢。しかし監督はそれを認めない。一方、優紀は「いつかカブちゃんと戦いたい」その一心でデビュー戦に向けた練習を重ねていた。選抜予選大会3日目、ついに鏑矢と稲村の対戦が始まる。そして幼なじみ二人がグローブを重ねる瞬間がやってくる。圧倒的青春小説決定版。(下巻「BOOK」データベースより)
一人の天才型の少年と、秀才ではあるが運動は決して得意とはいえない少年が、共にボクシングに打ち込みライバル達との試合に臨む青春小説です。
ボクシングをテーマにした本は初めて読みました。
物語が結構定番に近いこともあり、ボクシングがテーマのわりには特別血が沸くというほどではありませんでしたが、物語の組み立てが上手いためか、結構引き込まれてしまったのも事実です。
ボクシングに関しての知識がふんだんに盛り込まれており、新しい情報を得たという意味でもそれなりに面白く読みました。
第30回吉川英治文学新人賞候補作品であり、第6回本屋大賞で5位になりました。