F.P・ウィルスン

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早川書房

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本書『触手(タッチ)』は、特殊な治癒能力を持つ主人公アランの苦悩に満ちた日々を緻密に描き出す長編のホラー小説です。

本書以前に読んだF.P・ウィルスンの二冊の著作とはまた異なる内容の作品ですが、これはまた面白い作品でした。

 

「あんただ!あんたがそうだ!」浮浪者の薄汚れた手がアラン医師の手を握った。たちまちアランは高圧電流にも似たショックを身体中に感じた。アランが奇跡の人になったのは、その時からだった―触れるだけでいかなる不治の病も治療できるようになったのだ!やがて彼の不思議な治療を受けようと、難病を患う人々が各地から大挙してアランの診療所に押しかけてきた。だが、この奇跡の力にはひとつ問題があった。おかげで、病人たちの間にパニックが生じるが…。(上巻 : 「BOOK」データベースより)

ダ・タイ・バオ―ベトナムに古来より伝わる奇跡の癒しの力。アラン医師はこの力を得たために妻と家を失い、あまつさえペテン師の汚名を着せられて医師連盟追放の憂き目にあった。そんな彼に救いの手を差しのべたのがマクレディ上院議員だった。だが、この上院議員の申し出も、実は自分の難病を治すためにアランを監禁し、奇跡の力を一人じめする口実にすぎなかった…。『城塞』、『マンハッタンの戦慄』で著名のベストセラー作家が放つメディカル・ホラーの傑作。(下巻 : 「BOOK」データベースより)

 

本書『触手(タッチ)』は、いわゆるモダンホラーの系譜とちょっとニュアンスが異なります。

異形のクリーチャーも出てこないし、アクションも派手ではありません。ただ、主人公は患者に触れるだけで病を治してしまうのです。しかし、この能力の代償は大きく、主人公の医師アランは数々の試練に立ち向かうことになります。

人間を正面から描き、少々つらい側面があります。それまでの作品のイメージとは違いますのでそのつもりで読んでください。

ナイトワールド・サイクル(「アドヴァーサリ・サイクル」)の第三作目なのですが、夫々の作品は全くといいほどにその内容は異なり、話自体も独立しています。

[投稿日]2015年04月26日  [最終更新日]2020年7月15日
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