廃校が決まった東玉川高校、通称トンタマ。卒業を控えた最後の生徒たちの「終わり」に満ちた平凡な毎日は、熱血中年非常勤講師・ジン先生の赴任で一変した。暑苦しい「レッツ・ビギン!」のかけ声に乗せられて、大道芸に出会った省エネ高 … “空より高く” の続きを読む
あすなろ三三七拍子 2015年4月12日
藤巻大介、四十五歳、総務課長。ワンマン社長直命の出向先は「あすなろ大学応援団」。団員ゼロで廃部寸前の『団』を救うため、大介は特注の襟高学ランに袖を通す決意をする。妻と娘は呆れるが、社長の涙とクビの脅しに、返事は「押忍!」 … “あすなろ三三七拍子” の続きを読む
エイジ 2015年4月12日
本書『エイジ』は、東京近郊の桜ヶ丘ニュータウンに住む中学2年生の高橋栄司、通称エイジの日常をリアルに描いて、友達や女の子、そして家族への感情をもてあます少年の一時期を描いている長編の青春小説で、山本周五郎賞を受賞した作品 … “エイジ” の続きを読む
神様がくれた指 2015年4月12日
出所したその日に、利き腕に怪我を負ったスリ。ギャンブルに負けて、オケラになったタロット占い師。思いっ切りツイてない二人が都会の片隅でめぐりあった時、運命の歯車がゆっくり回り始めたことを、当人たちはまだ知らない。やがて登場 … “神様がくれた指” の続きを読む
第二音楽室 2015年4月12日
学校と音楽をモチーフに少年少女の揺れ動く心を瑞々しく描いたSchool and Musicシリーズ第一弾は、校舎屋上の音楽室に集う鼓笛隊おちこぼれ組を描いた表題作をはじめ、少女が語り手の四編を収録。嫉妬や憧れ、恋以前の淡 … “第二音楽室” の続きを読む
サマータイム 2015年4月12日
佐藤多佳子デビュー作で、表題の「サマータイム」他3篇からなる(連作の)短編集です。 佳奈が十二で、ぼくが十一だった夏。どしゃ降りの雨のプール、じたばたもがくような、不思議な泳ぎをする彼に、ぼくは出会った。左腕と父親を失っ … “サマータイム” の続きを読む
しゃべれどもしゃべれども 2015年4月12日
俺は今昔亭三つ葉。当年二十六。三度のメシより落語が好きで、噺家になったはいいが、未だ前座よりちょい上の二ツ目。自慢じゃないが、頑固でめっぽう気が短い。女の気持ちにゃとんと疎い。そんな俺に、落語指南を頼む物好きが現われた。 … “しゃべれどもしゃべれども” の続きを読む
一瞬の風になれ 2015年4月12日
あさのあつこの『バッテリー』、森絵都の『DIVE!』と並び称される、極上の青春スポーツ小説。 主人公である新二の周りには、2人の天才がいる。サッカー選手の兄・健一と、短距離走者の親友・連だ。新二は兄への複雑な想いからサッ … “一瞬の風になれ” の続きを読む
駐在巡査 2015年4月12日
数年前に読んだのですが、その時のメモに「格別面白くも無い。しかし、面白く無いわけでもない。」と書いていました。「元警視庁警部補が描く初めての駐在ミステリー。」とあったので、仕方のないことではあったのでしょう。 四方を山に … “駐在巡査” の続きを読む
地層捜査 2015年4月12日
新しいシリーズということで読んでみました。 どうもテレビで見たような感じがしてならないので、調べてみても放映された記録がありません。 谷の底から見上げ、主人公が独白するシーンや、その町の古い料理屋(?)の主人に話を聞くシ … “地層捜査” の続きを読む