桐野 夏生 雑感
『桐野夏生』のプロフィール
1951年金沢市生まれ。1993年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞。1997年に発表した『OUT』は社会現象を巻き起こし、日本推理作家協会賞を受賞。1999年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞を受賞。以後、柴田錬三郎賞、婦人公論文芸賞、谷崎潤一郎賞、紫式部文学賞、島清恋愛文学賞、読売文学賞を受賞と、主要文学賞を総なめにする。現・日本ペンクラブ会長。
『桐野夏生』について
桐野夏生という作家は、『OUT』や『グロテスク』など、タイトルはよく聞く作品は多いものの、これまで一作も読んだことがありませんでした。
というのも、桐野夏生は私の好む小説とは若干異なり、同じエンターテインメント小説とはいっても、より人間の内面に斬り込んだ作品が多いと勝手に思い込んでいたからです。
つまり、文学性の高い、それも読み手の努力を要求する作風だと決めつけていたのです。
リンク
リンク
このところ女性が主人公のハードボイルド小説を何冊か読んだためか、女性が主人公のハードボイルド小説を探して『ミロシリーズ』に至ったのですが、私の思い込みは当たらずとも遠からず、だったと思います。
詳しいことは当該頁を読んでいただきたいのですが、つまりは心象により深く切り込んだ描写が多いと感じたのです。
このシリーズ以外の作品を読むかはわかりませんが、『OUT』は「歌舞伎町のマフィアと主婦が戦う話」との著者の言葉があるそうで、読んでみたい気はします。
[投稿日] 2019年06月30日 [最終更新日] 2025年4月5日