紹介作品

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中島 らも 雑感

1952年4月3日 兵庫県尼崎市生まれ。
大阪芸術大学放送学科卒。
1984年から10年間「朝日新聞」に連載の「明るい悩み相談室」で注目される。
1996年夏 ロックバンド「PISS」結成。
解散後、 新バンド「らも&MOTHER’S BOYS」でヴォーカル・サイドギター担当。
小説・エッセイ・脚本はもとより、講演・ライブ活動・と活動は多岐にわたった。
2004年7月26日8時16分。
階段から転落し、脳挫傷、外傷性脳内血腫のため死去。享年52。

1992年 『今夜、すべてのバーで』 第13回吉川英治文学新人賞
1994年 『ガダラの豚』 第47回日本推理作家協会賞長編賞
(中島らもオフィシャルサイト Profile より)

 

灘中学校に8位の成績で合格し、灘高へ。時代は学生運動華やかりしころで、その波は高校にも押し寄せていました。

灘高等学校もその例外ではなく、地方の高校にいた私らにも、日比谷高校や灘高と言った名門でも激しい闘争が為されているとの情報が流れてきたものです。

中島らも氏は全く無関心ではなかったものの、それよりも酒、薬物、音楽、漫画などにのめり込んでいったようです。

 

その後、大阪芸術大学芸術学部放送学科を出て、印刷会社の営業マン、ミュージシャン、コピーライターを経て作家活動を始めます。

しかし、過度の飲酒、患っていた鬱病の薬の影響などから体調を崩し、なんとか持ち直しつつもその無茶な生活は続き、飲食店の階段から落ちて全身と頭部を強打、そのまま意識が戻ることなく亡くなられたといいます。

 

まさに破滅型を地でいった天才の生涯と言えそうです。中島らも氏の様々な行動については、自伝の『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫)』、『異人伝 中島らものやり口 (講談社文庫)』などがあります。

 

 

中島らも氏の作品は一冊しか読んでいません。確かに丹念な下調べと、多くのひらめきにより成り立っている、才能豊かな人の作品だとは思いますが、個人的な好みからは外れているのです。

「良い本」かもしれませんが私にとっての「面白い」本ではないという作品がここにもありました。

[投稿日] 2015年12月07日  [最終更新日] 2020年2月5日

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