ラブ・レター

『ペコロスの母に会いに行く』の森崎●東監督が、浅田次郎の短編を元に描いたドラマ。新宿の歌舞伎町で裏ビデオ屋の店長を任されている高野吾郎は、世話になっている佐竹から偽装結婚の話を持ち掛けられる。“あの頃映画 松竹DVDコレクション”。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

短編集「鉄道員」の中の一編を映像化したもの。

 

この作品の原作は、同じく『ラブ・レター ~パイランより~』というタイトルで韓国でも映画化されています。

主演は『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシクで、そこそこに面白く見ることができました。

 

 

本作は中井貴一主演ということなので、レンタルに降りて来るのを楽しみに待っているのですが、いまだありません。早くレンタル化してほしいものです。

憑神

神頼みのはずが、現れたのは三人の災いの神だった-。
時は幕末。別所彦四郎は、下級武士とはいえ、代々将軍の影武者をつとめてきた由緒ある家柄の出。幼いころより文武に優れ、秀才の誉れ高かった彦四郎だが、戦のない平和な世においては影武者の出番などあるはずもなく、毎日暇をもてあますばかり。出世はもはや神頼みしかないと、すがる思いで祈ったお稲荷はなんと災いの神をよびよせるお稲荷様だった―。どこか憎めなくも必殺の労災力を持つ、貧乏神・疫病神・死神の三人の神に取り憑かれる彦四郎。人生のツキに見放され、不幸の神様にとりツカれ愛されてしまった男の運命は?( Amazon【ストーリー】参照 )

 

この作品にも西田敏行という名前があり、原作が浅田次郎ということで見る気になりました。西田敏行さんの出番は少なかったのですが、この映画も楽しめた映画でした。

 

しかし、その後原作を読んだ後に再度DVDを見るとやはり少々物足りない映画だった、と言わざるを得ません。

全般的に原作のイメージを損なわずに作られているとは思うのですが、詰め込み過ぎなのでしょうか。少なくない個所で、原作での夫々の台詞の持つ「意味」に気付かされたのです。

もう少し、その言葉を発する意味を分かりやすく描写してあれば、と思わざるを得ませんでした。特に最後の場面は少々雑に過ぎる印象しか残りませんでした。

天切り松 闇がたり ( DVD )

2004年7月にフジテレビ系で放映された浅田次郎原作によるドラマをDVD化。大正、昭和、平成の3時代にわたり、激動の時代を生き抜いた伝説の泥棒・天切り松を描く。篠原涼子、中村獅童、井川遥らの若手俳優も多数出演、好演している。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

2004年7月に関西テレビで制作されたドラマです。天切り松の口調は確かに勘九郎(故十八代目 中村 勘三郎)のべらんめえなのですが、映像は小太りの勘九郎ではイメージ違いとしか思えませんでした。

 

抜け弁天の杉本安吉を渡辺謙、黄不動の栄治を椎名桔平が演じています。

でも、原作を読んでいた時のイメージとはかなり異なる渡辺謙であり、椎名桔平でした。この原作のイメージは読み手夫々に異なるでしょうから、そのイメージを壊さないで映像化することは至難の業だとは思います。

だとしても、原作の持つノスタルジックで、そのくせきらびやかな大正、昭和史を期待するだけに残念でした。

鉄道員(ぽっぽや)

北海道のローカル線の終着駅で駅長を務める初老の男が、ある少女との出会いを機に、孤独だった人生に暖かさを見出す人間ドラマ。高倉健主演。“<東映 ザ・定番>シリーズ”。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

第23回日本アカデミー賞・最優秀作品賞を受賞しました。

 

ストーリーは原作をなぞってはいたものの、映画は映画として独立した作品でしたね。そこには高倉健という役者さんならではの色が存在し、やはり高倉健という俳優さんの存在感は凄いと改めて思わされた作品でした。

椿山課長の七日間

『鉄道員(ぽっぽや)』『地下鉄(メトロ)に乗って』の浅田次郎のベストセラー小説を、『子ぎつねヘレン』の河野圭太監督の手によって映画化!突然死した中年の男・椿山課長が、3日間だけ絶世の美女の姿で現世によみがえる。そこで家族の秘密と親子の愛情、そして秘められた想いを初めて知る事に…。西田敏行、伊東美咲、成宮寛貴、和久井映見ほか豪華キャストで贈る珠玉の感動ファンタジー!(「Oricon」データベースより)

 

西田敏行という役者が好きで、彼が出ているというそれだけの理由でDVDを借りましたが、彼の出番は少なく残念な作品でした。

 

しかし、思いのほか映画自体の出来も良く、この頃から浅田次郎という作家を意識し始めたような気がします

地下鉄に乗って (DVD)

直木賞作家・浅田次郎の同名小説を、堤真一主演で映画化。時空を超える旅の中で絆を再生する父子と、ある秘密を知ってしまう女の運命を描く感動作。会社の帰り道、突然昭和39年にタイムスリップした真次は、恋人・みち子と共に若き日の父と出会う。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

原作よりも先にこの映画を見ていました。原作を読んで後この映画を振り返ってみると、原作の筋立てを可能な限り再現していたように思います。

 

映画を見ているときは戦後の闇市の場面が如何にもきれいで、古い雰囲気を出そうとしているセット然としているのが気になっていましたが、原作を読んだ今ではそういう演出だったのかとさえ思えてしまいます。原作を読んで惹かれた後の贔屓目なのでしょうか。

最後の問題の場面も違和感なく見ることが出来ており、主人公の堤真一が好きな役者さんだと言うこともあるのかもしれませんが、個人的にはかなり面白く、入り込んで見れたと思います。

プリズンホテル

浅田次郎原作のヤクザコメディ。オーナーから従業員まで全員がヤクザの“プリズンホテル”で、支配人の息子にして暴走族のヘッド・買mcFクセ者揃いの住人たちと接しながら成長していく。そして、因縁の関西ヤクザとのソフトボール対決の日を迎えるが…。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

1996年のVシネマ作品です。

私は未見ですが、とても評価が低いですね。

陽炎の辻 ~居眠り磐音 江戸双紙~ [ DVD ]

山本耕史の磐根が何とも良い雰囲気ではあります。ただ、磐根の着ている着物の仕立が良すぎて、市井の素浪人である設定と違い過ぎるのがかなり気になりました。

中越典子は個人的好みもあり、なかなか感じが良い娘でしたね。

物語自体は、45分と言うNHKのドラマなので、あんなものかな、と。決して面白くないということではありません。

国盗り物語 テレビ東京

2005年正月にテレビ東京開局40周年を記念して放映された豪華キャスト出演による大型時代劇シリーズのDVD-BOX。戦国時代に登場した斎藤道三、明智光秀、織田信長。3人の複雑に絡み合う数奇な運命とその生涯を4部構成で壮大なスケールで描く。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

テレビ東京で2005年1月に新春ワイド時代劇として放映されたもの。斎藤道三を北大路欣也が、織田信長を伊藤英明が演じています。私は未見です。