エロスとバイオレンス満載の長編の伝奇小説です。
念法を使う工藤明彦は、婚約者を殺されたことから妖魔との戦いに明け暮れることになります。相手は闇の軍団であり、クトゥルー神話に出てくる異形のものを思わせる妖魔達です。
この作者の基本はこのシリーズにあるのかもしれません。私はシリーズ中の十冊くらいしか読んでいないのですが、改めて調べてみると20冊を越えようかというシリーズになっているようです。とにかく、初期の菊池秀行作品のエロ、グロ、バイオレンスに満ちた作品でした。
途中から文体についてゆけなくなり読まなくなったのですが、少なくとも私が読んでいたころはまだ純粋に「面白い」シリーズでした。