戦争はなかった

小松左京の作品はほとんどを読んでいますが、本サイトで取り上げているほかに、とりあえず代表的な長編とは別に短編集を一冊取り上げておきます。

この本を選んだのは「くだんのはは」が収録されているからです。

何故「くだんのはは」が心に残っているのかはよく分かりません。この作品はホラー短編で、その結末が不気味だったことに加え、「くだんのはは」というタイトルに駄洒落以上の意味を感じ、妙に納得させられたことを覚えていますので、そうしたことが理由になっているのでしょうか。

他にも、戦争に突き進んでいく結末に妙に納得させられた短編があるのですが、その短編の題名も収録されている本のタイトルも覚えていません。我が家の本棚に眠っているはずなのですが・・・。

このように、小松左京の短編には、タイトルももう覚えてはいないのですが、妙に心に残っているものが何篇かあります。また、人間の体の仕組みをそのまま物語のプロットとしたものなど、長編だけではなく、短編にも面白い作品が多数ありました。

復活の日 [DVD]

小松左京の同名小説を深作欣二監督が映画化したSFスペクタクル。研究所から盗まれた猛毒ウイルスが世界中に拡散し、生存者は南極に残された863人のみに。さらに核ミサイルの発射を誘発する地震が起こり…。“角川映画40周年記念1,800円シリーズ”。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

昔の上映当時の評判は決して高くはなかったと思いますが、個人的にはかなり面白く見た記憶があります。

復活の日

吹雪のアルプス山中で遭難機が発見された。傍には引き裂かれたジュラルミン製トランクの破片。中には、感染後70時間以内に生体の70%に急性心筋梗塞を引き起こし、残りも全身マヒで死に至らしめるMM菌があった。春になり雪が解け始めると、ヨーロッパを走行中の俳優が心臓麻痺で突然死するなど、各地で奇妙な死亡事故が報告され始める―。人類滅亡の日を目前に、残された人間が選択する道とは。著者渾身のSF長編。(「BOOK」データベースより)

 

人類滅亡をテーマに描かれた長編のSF小説です。

 

生物兵器がもとで、人類のほとんどが死滅してしまう。そんな状況で生き残った一握りの人たちの人類の存続をかけた戦いが描かれます。その中で生き延びる人々の描写は単純にサバイバル小説としても、ある種の冒険小説としても面白かった記憶があります。

 

人類滅亡といえば放射能の恐怖を描いたネビル・シュートの『渚にて』という名作がありますが、この本は映画化された作品の方が心に残っていて、「ワルティング・マチルダ」というテーマ曲は忘れられません。

 

 

この「復活の日」も草刈正夫主演で映画化もされましたが、期待せずに見たからというわけではなく結構面白い映画でした。

 

首都消失 [DVD]

小松左京の原作小説を映画化したSFパニック。ある日突然、首都・東京上空に巨大な雲が発生。電機会社の技術開発者・朝倉はTVリポーター・まり子らと共に謎の雲の正体究明に乗り出す。“買っ得!キャンペーン第5弾”。(「キネマ旬報社」データベースより)

未見です。

首都消失

首都圏に大異変発生! 都心を中心に、半径三十キロ、高さ千メートルにもなる正体不明の巨大な”雲”が突如発生、通信・電波・交通などあらゆる連絡手段が途絶されてしまったというのだ。中に閉じこめられた人々は無事なのか? そして政府はどうなってしまったのか? 国家中枢を完全に失ってしまった日本の混迷を描く、日本SF大賞受賞のパニック巨篇。(全二冊)(「内容紹介」より)

 

「日本沈没」同様、危機に直面した日本人の行動が描かれている、日本SF大賞を受賞した長編のSF小説です。

 

東京を中心として30km半径が「雲」に閉じ込められてしまい、外部との連絡が絶たれてしまいます。そのとき外部に残された者はどう動くのか。

そんなことは後で解説などに書いてあったことで、ただパニック小説としてとても面白かった記憶があります。

 

本書同様に、一定区域が遮断された状況を描いた作品として、ホラーの王様の スティーブン・キングの小説で「アンダー・ザ・ドーム」(文春文庫 全四冊)という、一定範囲内の空間が未知の物体に閉じ込められるという小説があります。

ただ、かつてのキングの小説とは少し雰囲気が変わり、超自然的な存在を前提になんとも言えない不気味さが醸し出されていた作品とは印象が違っていました。それでもなおキングの物語であり、一気に読み通したものです。

 

 

ドーム内外の人間模様がキングらしいタッチで描かれていましたが、同様の設定が(「物体O」という作品と合わせて)数十年前に小松左京によって描かれていたのです。まあ、設定として外界との交通の遮断という一点だけが同じというだけで、さすがに中身はまったく違いますが。

 

日本沈没 TV版

リメイク版の公開を控える小松左京のスペクタクル巨編『日本沈没』の74年に製作された特撮TVシリーズのBOX。田所博士役の小林桂樹をはじめ、豪華キャストが共演。日本沈没に至る前兆現象が、当時の特撮技術の粋を集めた映像で描かれる。全26話を収録。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

1974年10月からTBS系列で全26回にわたり放映されたもの。

 

劇場版の大ヒットを受けて、1974年10月から翌年3月までオンエアされた、小松左京原作のTVシリーズ全26話。連続ドラマの形態をとることで、映画では描き得なかった、日本各地の被災状況や人間描写などをドラマに活かすことが出来、そうした意味では森谷司郎監督の劇場版とは、補完関係の位置にあるシリーズと言えよう。
これまでLD-BOX、DVD(単品)とリリースを重ねてきた本シリーズだが、第一級のスタッフ・キャストが参加したドラマもさることながら、パッケージ・メディアならではのお楽しみも盛りだくさん。その代表的なものが、M-1.0に収録された福田純監督と、樋口真嗣監督(当時:特技監督)、庵野秀明監督との対談オーディオ・コメンタリーである。さながら師匠と不肖の弟子の対話のようなこのコメンタリー。福田監督が演出した第1話が終了しても話は終わらず。第2話の途中まで特撮関係の裏話などが続いて、たいそう興味深い。この録音が行われたのは1996年だが、その10年後に樋口氏は「日本沈没」リメイク版を監督。福田監督は亡くなられたが、今日の樋口監督がこのシリーズを見てどのような感想を抱くだろうか。2006年版のコメンタリーと共に、一部ローカルでのみオンエアされた「日本沈没・総集編」も収録して欲しかった。(斉藤守彦)(Amazonレビュー)

日本沈没 2006年版 [ DVD ]

73年に公開された小松左京原作『日本沈没』を『ローレライ』の樋口真嗣監督が草●剛、柴咲コウ主演でリメイク。最新のVFXと特撮技術を駆使し“日本沈没”という未曾有の災害と、祖国の危機に直面する人々の姿を描く。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

1973年制作に制作された『日本沈没』を草薙剛主演で2006年にリメイクしたものです。

 

結構ヒットしたと思いますが、どうしてそのような評価になるのか、特撮にしても、物語そのものにしても決して良い出来とは言えないと思いました。

日本沈没 [ DVD ]

小松左京原作、森谷司郎監督によるパニック超大作。海底火山の権威・田所博士らと共に日本海溝に潜った深海潜水艇の操艇者・小野寺俊夫は、そこで異様な海底異変を発見する。藤岡弘、小林桂樹ら豪華俳優陣が共演。“東宝DVD名作セレクション”。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

1973年制作で、当時は大ヒットとなりました。

その頃の特撮としてはかなり良くできていたのではないでしょうか。

日本沈没 さいとうたかを版

日本列島で群発する地震。その地震に誘発されて火山が噴火。次々に起きる天変地異に…小松左京のベストセラーをコミック化。(「内容紹介」より)

 

さいとうたかを版は、講談社のKCデラックス版が一番新しいようですが、他にも講談社文庫版や、リイド社の各種版などがあるようです。

日本沈没 一色 登希彦 版

11月の東京・新宿。潜水艇操縦士の小野寺俊夫は立ち寄った飲み屋で「ビルが突然地中に飲みこまれる」という不可解な事件に遭遇する。偶然居合わせたレスキュー隊員の機転で窮地を脱したかに思われたが、それは日本に起こる災厄の序章にすぎなかった…(「内容紹介」より)

 

2006年から2008年まで「ビッグコミックスピリッツ」で連載された作品だそうです。

上記AmazonへのイメージリンクはKindle版です。楽天は電子書籍はありません。

 

未読です。