汚れた英雄 [DVD]

大藪春彦の原作を草刈正雄主演で映画化したレースアクション。世界チャンピオンにすべてを賭ける国際A級ライダー・北島が、ライバル・大木と0.1秒を賭けて闘う姿をスキャンダラスな面も織り交ぜ描く。“角川映画40周年記念1,800円シリーズ”。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

映画の内容はあまり覚えていません。しかし、草刈正雄のかっこよさだけが記憶にあります。

汚れた英雄

日本を、世界を制覇…。野望に満ちた“一匹の雄豹”‐東洋のロメオと呼ばれるレーサー北野晶夫の優雅にして強靭、華麗な生涯を描く壮烈なロマン!(片岡義男/根本 進/田中光二/角川春樹)(Amazon内容紹介 参照)

 

文庫本で全四巻の長編冒険小説です。

 

モーターサイクルスポーツの世界でその才能を遺憾なく発揮し、数々のレースで勝利を勝ち取っていく北野晶夫。その天性のライダーとしての才能と、鍛え上げられた肉体を持つ美貌のライダーとして世界を舞台にプレイボーイとして名を馳せる。

 

ただひたすら主人公である北野晶夫のライダーとしての出世と、それに伴い絡んでくる女達を踏み台にする様が語られます。

勿論、ここでもマシンに対する描写は執拗で、物語の面白さと共に、女とマシンだけで(と私は感じました)文庫本で全4巻という長さを持たせる、その力の方にまた感心してしまいました。

 

なお、本書は草刈正雄主演で映画化されています。

 

蘇える金狼1、2 [真木蔵人版]

昼間は平凡なサラリーマン、しかし実は巨大資本の強奪をねらう若き野心家、朝倉哲也。彼は同僚のルリ子や幼なじみの由紀夫とともに裏帳簿の光ディスクを盗み、さらには会長秘書に近づいてディスク解読のパスワードも入手する。しかし、不審に気づいた会社側は、朝倉に殺し屋をさし向けて…。
大藪春彦による同名小説の2度目の映画化だが、本作は2部作として製作され、さらには現代テクノロジーを意識したストーリー展開にもなっている。主演の真木蔵人の一匹狼ぶりは、前作の松田優作とはまた違った味わいにあふれていて魅力的だ。クールなアクション演出に定評のある渡辺武監督の、面目躍如ともいえる作品だ。彼の手腕はもっと世に評価されていいだろう。(的田也寸志)(Amazonレビュー)

 

こちらは未見です。

蘇える金狼 [松田優作版]

大藪春彦の小説を村川透監督が松田優作主演で映画化したハードボイルド。平凡なサラリーマンを装いながら、自身が勤める会社の乗っ取りを企む朝倉は、肉体と天才的頭脳を武器に部長の愛人・京子を手なずける。“角川映画40周年記念1,800円シリーズ”。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

映画自体の出来は今一つだった気がするのですが、「野獣死すべし」と同様やはり松田勇作が良いです。共に監督は村川透であり、アクションには定評のある監督の筈なのですが、多分私の感性と合わないのでしょう。

蘇える金狼

文庫本で、野望篇と完結篇とからなる長編のアクション重視のハードボイルド小説です。

 

主人公朝倉哲也は真面目なサラリーマンとして会社勤めをしているのだが、夜はジムに通い強靭な肉体を作り上げていた。その能力を生かし、腐敗した会社上層部に食い込んでいく。

相変わらず車、暴力の描写は偏執的で、又食事のシーンも緻密です。舞台設定を変えた「野獣死すべし」とも言えるかもしれませんが、これがまた小気味いいのです。

この作品もまた松田勇作主演で映画化されています。

 

 

また、出版社も変化があるようです。

野獣死すべし [仲代達矢版]

大藪春彦の処女作にして代表作を、仲代達矢主演で映画化したハードボイルドアクション。優秀な大学院生である伊達邦彦は、完全犯罪に異常な興味を示し、殺人のスリルに陶酔するという裏の顔を持っていた。仲代達矢がクールな殺人者を熱演。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

こちらは残念ながら未見です。

野獣死すべし [松田優作版]

大藪春彦の原作小説を、1959年の映画化に続き村川透監督が再映画化したハードボイルドアクション。戦地を渡り歩いた通信社の元カメラマンが、野獣の血をたぎらせながら殺人を重ね、管理社会に挑む姿を描く。“角川映画40周年記念1,800円シリーズ”。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

原作とはかなり設定が異なっていたような気がします。アクションシーンも何となくわざとらしく感じ、感情移入できませんでした。

しかし、松田勇作はやはり存在感があります。松田勇作を見るためにだけでもこのDVDを見てもいいのではないでしょうか。

野獣死すべし

主人公の伊達邦彦は普段は優秀な学生であるが、本来の顔は射撃、各種スポーツに長けた孤高の狼であった。その彼が、鍛え上げた体や拳銃の腕を生かし、暴力団を相手に売上金を奪ったり、元気輸送車を襲ったりと犯罪を重ねていき、完全犯罪をたくらむ。

 

とにかく、主人公の行動が終始客観的に描かれていた様に記憶します。

 

この作品で作家デビューということなのですが、既に銃と車、それに暴力の描写は凄まじく、それまで食わず嫌いだった私が一気に引き込まれてしまいました。

小説としての完成度が高いのか低いのか、そうしたことは私にはわかりませんが、それまでの小説とは全く違うそのタッチに引き込まれたものです。

 

好みは別として、松田勇作主演の映画は結構ヒットしました。

 

 

私は未読ですが、この作のあと「復習編」「渡米編」と続き、シリーズ化されているようです。また、出版社も変動があり、光文社文庫から「伊達邦彦全集」が出版されており、上記のリンクは光文社版を取り上げました。