紹介作品

著作

  1. 魔笛
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野沢 尚 雑感

1960年、愛知県名古屋市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。
1983年第9回城戸賞受賞。
1990年「愛の世界」 平成2年度文化庁芸術作品賞
1992年「雀色時」 平成4年度文化庁芸術作品賞
1994年「集団左遷」 第18回日本アカデミー賞優秀脚本賞。
1985年テレビドラマ「殺して、あなた」で脚本家デビュー。以後テレビ、映画で活躍。
1997年「破線のマリス」で第43回江戸川乱歩賞受賞。同年「恋愛時代」で第4回島清恋愛文学賞受賞。
1998年「ネット・バイオレンス」第27回放送文化基金賞・本賞受賞
1999年テレビドラマ「結婚前夜」「眠れる森」で第17回向田邦子賞受賞。
2001年「深紅」第22回吉川英治文学新人賞受賞。
2002年 『反乱のボヤージュ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
2005年「砦なき者」などの脚本で第29回エランドール賞特別賞受賞。

テレビ作品
「親愛なる者へ」「青い鳥」「氷の世界」「水曜の情事」ほか。映画作品「マリリンに逢いたい」「その男凶暴につき」「ラストソング」「深紅」ほか。小説「リミット」「呼人」「砦なき者」「魔笛」「ひたひたと」「龍時03-04」「ふたたびの恋」「殺し屋シュウ」「烈火の月」ほか。
野沢尚公式サイト プロフィール : 参照)

野沢尚という人は、プロフィールを見ても分かるように、脚本家としてかなり名を馳せた人でした。テレビのドラマはほとんど見ない私が珍しく感心したNHKのドラマ「坂の上の雲」の脚本も、この人の書いたものをもとにしているというのには驚きました。ただ、残念ながらその脚本がドラマ化される前に、この人は自ら命を絶たれたそうで、「坂の上の雲」の脚本は野沢尚のものをもとにスタッフが書きあげられたそうです。

脚本家として素晴らしい仕事をしているのと同様に、小説の世界でも江戸川乱歩賞を始めとする各賞を受賞されています。

私はこの作家の作品は未だ一冊しか読んでいませんが、これまで読んだいろいろな小説からするとかなり毛色の変わった警察小説だということが出来るでしょう。このあとも、なお読んでみた上で更新したいと思います。

[投稿日] 2017年01月27日  [最終更新日] 2017年1月27日
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おすすめの小説

おすすめの警察小説作家

数多くの作家の中でもエンタメ性の強い作家です。
大沢 在昌
多彩な作家で、冒険小説をメインに書かれていますが、「新宿鮫」を最初とする、新宿署の鮫島警部の活躍を描く「新宿鮫」シリーズは面白い。シリーズ三作目の『無間人形』で直木賞を受賞しているほどです。
誉田 哲也
当初はホラー小説を書かれていたようです。しかし、ちょっとダークな雰囲気のある「姫川玲子シリーズ」ほかの「姫川玲子シリーズ」は、警視庁捜査一課殺人犯捜査係の姫川玲子を中心に刑事たちの活躍が描かれるシリーズで、お勧めです。
雫井 脩介
この作家には、警察小説と呼べるものはあまりありません。ただ、あるミスで左遷された警察官が、再度第一線に呼び戻され、誘拐事件の犯人にテレビを通じて話かける「犯人に告ぐ」が実に面白い小説でした。ほかには「ビター・ブラッド」くらいしかないと思います。
佐々木 譲
作品のジャンルは多岐にわたるようですが、とくに警察ものが人気が高い作家さんのようです。「警官の血」などは、親子三代にわたり警察官となった男達の人生を描く大河小説で、2007年の日本冒険小説協会大賞を受賞しており、直木賞のノミネート作でもあります。他に「笑う警官」を始めとする『道警シリーズ』も人気があります。
堂場 瞬一
胸を熱くするスポーツ小説の名手でもあるこの作家は、またハードボイルドタッチの作品も書かれています。孤高の刑事鳴沢了の活躍を描く「刑事・鳴沢了シリーズ」は圧巻です。

関連リンク

野沢尚公式サイト
野沢尚公式サイト 野沢尚氏の作品紹介やご家族(でしょう)が引き継いで書かれているブログなどがあります。
ほぼ日刊イトイ新聞 - ぼくは見ておこう
それはあまりにも突然だった。2004年、6月28日。ニューヨークはまだ早朝だった。枕もとの携帯電話を手探りでとった。「驚かないで聞いて欲しい。野沢さんが自殺したらしい。」