紹介作品

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麻布競馬場 雑感

麻布競馬場』のプロフィール

 

覆面Twitter小説家・麻布競馬場氏のプロフィール欄の記載は「1991年生まれ」のみ。これまでの経歴、本名、容姿など、全てが謎のままTwitterやnoteにてショート・ストーリーを書き続け、書籍を刊行するに至った。

引用元:覆面小説家「麻布競馬場」は現代を生きるMZ世代をどう見るか

 

麻布競馬場』について

 

「生年、出身校など以外のプロフィールを公表しておらず、メディア出演などに際しては猫のイラストのTwitterアイコン(イラストレーターの岡村優太が製作)を模したお面などで顔を隠している。」( ウィキペディア : 参照 )

Twitterやnoteで麻布競馬場名義で発表していた短編が人気を得たため、20作品を収録した短編集『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』を刊行すると瞬く間にベストセラーとなったそうです。

また、2024年に刊行した『令和元年の人生ゲーム』で第171回直木三十五賞候補となっています。

 

この人のふざけた感じのする「麻布競馬場」というペンネームの印象から、直木賞候補となった『令和元年の人生ゲーム』もふざけたタッチの作品だと決めつけて読み始めましたがが、実際読むとその文章は非常に論理的でおどろいたものです。

デビュー二作目で直木賞の候補となった作家さんですから、今後の展開がとても楽しみに思えます。

ただ、個人的な好みからすると路線が異なり、新刊を読むかと問われれば、作品によるとしか言えないところです。

[投稿日] 2024年09月13日  [最終更新日] 2024年9月13日

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直木賞を受賞した小説

ともぐい ( 河﨑秋子 )
河崎秋子著『ともぐい』は、2023年11月に304頁のハードカバーで新潮社から刊行された、第170回直木賞を受賞した長編の動物文学です。その自然の描写、動物たちの生態の生々しさは尋常ではなく、存在感に満ちた内容に惹き込まれてしまいました。
漂砂のうたう ( 木内 昇 )
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佐藤正午著の『月の満ち欠け』は、輪廻転生をテーマとして、一人の女性の想いをめぐる三人の男性のドラマを描いた、第157回直木賞を受賞した長編小説です。正木瑠璃という夫のある女性が、彼女に恋する一人の若者との語らいの中で「月の満ち欠けのように、生と死を繰り返」しあなたの目の前に現れる、と約束します。
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