『志記シリーズ』とは
本『志記シリーズ』は、髙田郁の『みをつくし料理帖シリーズ』、『あきない世傳 金と銀シリーズ』に続く新シリーズ作品です。
このシリーズでは二人の女性が登場し、それぞれに医療と刀鍛冶の世界を舞台として活躍する様子が描かれています。
『志記シリーズ』の作品
志記シリーズ(2026年05月20日現在)
『志記シリーズ』について
本『志記シリーズ』は、同じ髙田郁の手による『みをつくし料理帖シリーズ』、『あきない世傳金と銀 シリーズ』に続く、医療と刀鍛冶の世界を舞台とするシリーズ作品です。
本シリーズの主役は二人だと思われ、一人は蔵源美津(くらもとみつ)という医療の世界を目指す女性であり、もう一人は刀鍛冶を志す高越暁(たかこしぎょう)という女性です。
彼女らが目指す医療と刀鍛冶という世界は、共に女性は不浄な存在だ、として女性の参入を拒んできた職業です。
ただ、巻末にある「赤みみずく付記」によれば、江戸時代には医療の世界には女性が全くいなかったかと言えばそうでもないとありました。
当時は医師免許の制度もなく、誰でも医師を名乗れたため誰が「日本最初」と言えるかは微妙なのだそうです。
また刀鍛冶の世界でも江戸時代に一人だけ大月源という女性の刀工がいたそうで、その女性が本シリーズの高越暁の祖母である「高越剡(たかこしぜん)」のモデルとなった女性です。
本シリーズは、これらのなかなか女性の参入をみとめない業界で苦労をする二人の女性が描かれていくのだと思われます。
これまでも料理や商売の世界で高い壁に挑んできた女性を描いてきた髙田郁が、自ら「ライフワーク」と位置付けている作品だそうです( Book Bang : 参照 )。
これからしばらくは彼女らの活躍を楽しみにしていることができそうです。
ちなみに、本『志記シリーズ』の「志記」という言葉は著者髙田郁の造語だそうです。
現代の私たちの暮らしの礎となった先人たちの歩みが、たとえフィクションであっても誰かの記憶に残るようにとの作者の思いが込められているそうです。