佐伯 泰英

吉原裏同心シリーズ

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地廻りと呼ばれ、吉原の妓楼に上がらず素見をする一人の男の骸が切見世で見つかった。探索を始めた吉原裏同心・神守幹次郎は、下手人を川越に追う。一方、番方に女の子が生まれて沸く会所だが、突如現われた「倅」に悩む会所の七代目頭取四郎兵衛。「秘密」を打ちあけられた幹次郎は自ら動くが―。テレビドラマ原作となった人気シリーズ、待望の第二十四弾!(「BOOK」データベースより)

吉原裏同心シリーズの第二十四弾です。

吉原の羅生門河岸の切り見世のおこうの部屋で見つかった地廻りは吝嗇で知られており、如何に下級女郎の羅生門河岸であっても見世に上がること自体が不自然でした。

探索を続けていくと、行方が分からなくなっているおこうの足抜けに利用されている可能性が強まります。幹次郎らはおこうの故郷である川越へと探索の手を伸ばすのでした。

この川越行きは、「飛切船」と呼ばれる超特急の高級魚用荷運船の川を遡る様子、それに川越という土地の情景描写など、読み手である私にとって初めての事柄が多く、その点でも興味を引かれることがありました。

また本来の目的であるおこうの行方の消息という捕物帳的な興味も勿論あり、それなりに惹きこまれます。

一方、子供が生まれるために今回は留守番となった番方仙右衛門の様子や、吉原会所七代目頭取の四郎兵衛の娘である玉藻につきまとう弟と称する男の影も明確になったりと、結構盛りだくさんです。

このシリーズも若干のマンネリ感を感じ始めていたところ、シリーズの新しい世界へ移行することになり、余すところあと一巻となりました。その後の展開を楽しみに、残り一巻を読みたいと思います。

[投稿日]2017年11月14日  [最終更新日]2017年11月14日
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