佐伯 泰英

吉原裏同心シリーズ

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さまざまな人生が交錯する吉原。その吉原で生計をたてていた按摩の孫市が殺害された。探索に乗り出した吉原会所の裏同心・神守幹次郎は調べを進めるうち、孫市の不遇な生い立ちと、秘めていた哀しき夢を知る。孫市の夢を幻にした下手人とはいったい―。ようやく追い詰めた下手人に幹次郎が怒りの一刀を放つ!ドラマ化された人気シリーズ、待望の第二十二弾。(「BOOK」データベースより)

吉原裏同心シリーズ第二十二弾です。

吉原の内部にある天女池の近くで孫市という名の按摩が殺されるという事件が起きます。吉原の裏同心である神守幹次郎も吉原会所の人間と共に現場に駆けつけますが、そこでかすかに鬢付け油の香りを感じとります。

孫市は何故に吉原で生計を立てていたのか、孫市の生い立ちからを調べていくと、ささやかな夢を持って生きていた孫市の姿があるのと同時に、一人の男の存在が浮かびあがるのでした。必死に生きていた孫市を、そのささやかな夢も共に奪い取ってしまった男を捜し出し、捕縛するために探索を続ける幹次郎であり、番方らだったのです。

こうして捕物帳として見ると、それなりの面白さを持っている物語だと言えるのでしょう。しかしながら、吉原裏同心シリーズとして見た場合、幹次郎の物語ではなく他の誰であっても十分に成立する物語であったのです。

可もなく不可もない、普通の捕物帳としての面白さを持った物語であって、決してそれ以上のものではありませんでした。

どうも、この吉原裏同心の物語については、この頃似たような後ろ向きの感想しか持てなくなってきたようです。何らかのてこ入れを期待したいものです。

[投稿日]2017年10月09日  [最終更新日]2017年10月9日
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