武者とゆくシリーズ(2019年01月04日現在 完結?)
- 武者とゆく
- 闇夜の義賊
- 真夏の凶刃
- 月夜の始末
- 陽月の契り
- 武士の約定
- 夕焼け雲
- 百両の舞い
剣術指南役を解かれ、手習い所を開いた桜井俊吾。大火で妻子を失い、今は拾った子犬とつましい暮らしを送っていた。だが男に攫われる寸前、川に飛び込んだ女を助けたことで生活は一変。執拗な男は、周囲の人間の命を容赦なく奪いながら二人の身近に迫ってくる。時代小説に新しい風が吹く。(第一巻 :「BOOK」データベースより)
野良犬だった武者を拾い、共に事件を解決する。と言っても「三毛猫ホームズ」や「迷犬ルパン」とは異なり、武者はただ吠えるだけです。たまにはかみつくけど。
でもこの”武者”の存在が本シリーズを個性的なものにしている気がします。人情豊かに描かれており、結構面白く読めました。
ただ、作者には申し訳ないけどキャラ設定のためなのか、ストーリー故なのか、佐伯泰英や鈴木栄治作品ほどの魅力には欠ける気がします。
2010年12月に第八巻が出ていますが、その後刊行は無いようです。
しかし、講談社から「全8冊合本版」が出ているところを見ると、完結した、と言っていいのでしょう。