船戸 与一

イラスト1
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客の罵声を浴びながらリングに転がる。八百長ボクシングで金を稼ぐおれは、トレーナーの野倉と大型ワゴン“オデッセイア”でアメリカ大陸を漂泊中、ベトナム帰りの二人のプロレスラーと合流。イラン人への手紙をマイアミに届ける過程で、パーレビ国王の隠し財産を巡る闘いに巻き込まれていた。CIAやモサド、マフィアと闘う一匹狼達の群れ。(「BOOK」データベースより)

 

ボクサー崩れとそのトレーナーの二人とベトナム帰りの元プロレスラーの二人とが、頼まれものの手紙をCIAやモサド、マフィアに襲われつつ、「オデッセイア」と名付けられたワゴンに乗ってマイアミまで届ける、ロードムービー小説版です。

 

この作家の他の作品と比べると何となくの能天気さがつきまとっている点は異色かもしれませんが、如何にもこの作家らしい冒険活劇小説です。

登場人物夫々のキャラクターが十分に書き込まれ、テンポよいアクションに引き込まれること間違いなし、の物語です。

 

この作品『夜のオデッセイア』は、南米三部作に対抗して『炎流れる彼方』『蟹喰い猿フーガ』と共に北米三部作と読んでもいいかもしれません。(下掲の『炎流れる彼方』はKindl版です)

 

 

なお、本書は古書しか無いようで、更には文庫本の写真もありません。そこで、書籍写真は新刊書のものを借りていますので、写真のリンク先は新刊書になっています。

[投稿日]2015年04月19日  [最終更新日]2018年12月20日
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