『隠し剣 鬼の爪』の藤沢周平のベストセラーを、市川染五郎と木村佳乃を主演に迎えて映画化。東北の小さな藩を舞台に、青年剣士・文四郎が、藩主に見初められたために派閥抗争に巻き込まれた幼馴染みの女性を守るため、非情な運命に立ち向かっていく。(「キネマ旬報社」データベースより)
映像の美しさは言うまでもなく、とくに市川染五郎の牧文四郎と木村佳乃のふくとが物語の終盤に、それまでの思いのたけを静かに語りあう場面は、この映画を見てよかったと思わせられる名シーンでした。今でも心に残っている、美しい場面です。
今田耕司とふかわりょうとを起用した場面を除けば、かなり良い映画だと言えると思います。