『警視庁総合支援課シリーズ』とは
「警視庁総合支援課」という組織を舞台にした新しいシリーズ作品であり、同じくリアリティに満ちた警察小説シリーズです。
「警視庁犯罪被害者支援課シリーズ」に続く物語あって、主人公も女性へと代わり、これまでの登場人物たちがその周りを支えています。
『警視庁総合支援課シリーズ』の作品
警視庁総合支援課シリーズ(2026年06月25日現在)
- 聖刻(改題:聖刻 警視庁総合支援課0)
- 誤ちの絆 警視庁総合支援課
- 最後の光 警視庁総合支援課2
- 昨日への誓い 警視庁総合支援課3
- 拒絶の理由 警視庁総合支援課4
『警視庁総合支援課シリーズ』について
本『警視庁総合支援課シリーズ』は、もとは『警視庁犯罪被害者支援課シリーズ』という架空の部門を舞台にした物語の新しいシーズンとして始まったシリーズです。
舞台が新しくなったと同時に主人公も女性へと変更されましたが、これまでの登場人物たちはそのままに主人公を助ける立場で登場しています。
「総合支援課」という部署は、従来の「支援課」が行ってきた犯罪被害者の支援にとどまらずにもっと広い範囲の関係者を対象とすべきではないかとして設置されました。
「支援課」は、シーズン1にあたる『警視庁犯罪被害者支援課シリーズ』のような「被害者」の支援だけでなく、加害者家族も含め、犯罪に巻き込まれてしまった人全てをフォローする部署に生まれ変わる必要があったのです。
「被害者支援課」と「総合支援課」との橋渡し的な位置にある『聖刻 警視庁総合支援課0』の著者による「聖刻 あとがき」には、「支援課」が、シリーズ途中で大きく方針が変わった理由が書いてありました。
それによると、「シーズン1の主人公、村野秋生が疲れ切ったため」というのが一つであり、もう一つが、犯罪に巻き込まれてしまった人たちを巡る環境の変化だ。」とありました。
つまり、「SNSが広く普及したせいもあって、最近は、加害者の家族が誹謗中傷の対象になり、物理的な被害に遭うことも少なくない。支援課は、シーズンのように「被害者」を支援するだけでなく、加害者家族も含め、犯罪に巻き込まれてしまった人全てをフォローする部署に生まれ変わる必要があった。
」というのです(著者による「聖刻 あとがき」より)。
そこで、疲れ切った「支援課シリーズ」での主人公村野秋生に代わり登場したのが、『聖刻 警視庁総合支援課0』で登場する、警視庁捜査一課に所属していた柿谷晶です。
ある事情を背負った柿谷晶は新設の「総合支援課」にふさわしいと刑事部総務課の三浦亮子理事官■から「加害者家族をケア」するようにとの指示を受けて事件にかかわることになるのです。
先に述べた『聖刻』の著者による「あとがき」では、「柿谷晶というのは、「仕組まれて」総合支援課に来ることになる人物である。
」とも書いてありました。
村野が恋人だった西原愛と共に遭った事故の被害者であったように、晶もまた何らかの事情があって支援課に来ることになったのだと思われます。
村野たちが新たに設けられた「犯罪被害者支援課」を育てて行くと同時に、自分たちも支援課員として成長していくように、本シリーズでは晶の成長もまた同時に描かれており、その点もまた読者の関心事になっています。