いつものバーで、いつものように酒を呑んでいた「俺」は、見知らぬ女から、電話で奇妙な依頼を受けた。伝言を届け相手の反応を観察してほしいという。疑問を感じながらも依頼を果したのだが、その帰り道、何者かによって殺されそうになった。そして、ひとり調査を続けた「俺」が知ったのは依頼人と同じ名前の女が、地上げ放火ですでに殺されていたことだった。(「BOOK」データベースより)
「ススキノ探偵シリーズ」の第二弾の長編のハードボイルド小説です。
本書は、大泉洋主演で大ヒットした、映画版「探偵はバーにいる」の下敷きとなった作品です。
映画の方を先に見たのですが、本シリーズを読んでみると、大泉洋というキャラクターと本書の「俺」とのイメージの違いに驚いたものです、
しかし、映画は映画でかなり面白く、本書の雰囲気とはかなり異なるものの、映画としてかなりよく出来ていたのではないでしょうか。映画は2018年10月の時点で第三弾まで醸成されています。
前作と同様に若干の冗長さは感じるのだけれど、それはそれとして面白さは間違いない。
先に映画を見ていると本を読むときに困る。個人的には本が先で映画を見た方が楽しめる気がする。