原作者 :: 浅田次郎

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浅田次郎の同名小説を『MISTY』の三枝健起監督が映画化。昭和30年代の京都で、先代の館主亡き後その妻が灯を守り続けた映画館「オリヲン座」。時代は流れ、オリヲン座に縁のあった人々の下へ一通の招待状が送られてくる。宮沢りえ、加瀬亮ほか共演。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

できは今一つと言っていいでしょう。

出演俳優は映画館経営の夫婦に宇崎竜童と宮沢りえ、そこに転がり込んだ青年に加瀬亮が扮しています。加えて、現代になってからは原田芳雄と中原ひとみが映画館の夫婦を演じ、田口トモロヲと樋口可南子が離婚危機の夫婦を演じています。

役者陣は豪華で、映画の出来もそれほど悪いとは思えないのですが、原作と比べて見ると、映画館夫婦の恋愛劇としての仕上がりは、どこか入り込めませんでした。

 

しかし、原作を離れ、映画を映画として見るとまた異なる印象だったのかもしれません。原作は『鉄道員(ぽっぽや) 』という短編集の中の一編であり、映画館からの招待状を受け訪ねていく夫婦の方に焦点があったいるので、映画とはかなり印象が異なります。

[投稿日]2015年03月22日  [最終更新日]2018年12月14日
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