原作者 :: 浅田次郎

イラスト1
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浅田次郎の同名小説を佐々部清監督が映画化。終戦間際の45年8月10日、陸軍大臣に呼び出された3人の軍人に、ある密命が下される。それは、マッカーサーから奪った財宝を秘密裡に陸軍工場へ移送し、隠匿せよというものだった…。堺雅人主演。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

この映画も原作ものの映画という意味では期待したほどではありませんでした。

 

仕方のないことですが、原作の冒頭から主人公的立場にいる丹羽明人や海老沢といった原作の導入部で動き回る人物は登場しません。地元の富豪、金原庄造の有する学園の卒業式で金原が倒れ、その妻久枝が昔を語り始めるところから物語は始まります

話はマッカーサーの財宝を隠匿する、その過程に絞られて進んでいくのですが、一番大事な教師と20名の少女達の行動とその行動の理由が何ともはっきりとしません。

その点が映画として明確に示されるか、若しくは曖昧にするのならばそのことを示唆するなりの手当を示してあればよかったのでしょうが、肝心の場面の情報が少なく、失望感が残るばかりでした。

[投稿日]2015年01月12日  [最終更新日]2018年12月14日
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