原作者 :: 浅田次郎

イラスト1
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吉村貫一郎は、南部藩随一の文武両道の士といわれながら、妻子を養うために脱藩し、壬生浪(みぶろ)と呼ばれた新選組に入隊する。“人斬り貫一 ”と恐れられ、また“守銭奴 ”とさげすまれながらも、稼いだ金は妻子に送っていた。恒例の正月スペシャル。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

主演の渡辺健のイメージが少々強い男過ぎるかな、と思い、また、妻役の高島礼子もちょっと印象が違いました。新選組の主だった人物も金子賢の沖田総司や竹中直人の斎藤一も、また筧利夫の坂本龍馬も首をひねりました。

映画版と異なり、原作をそれなりに細かなエピソードまで追いかけているのは良いのですが、故郷会津の山なみの風景で、山道の所々に掘削の跡が残っていたりと、少々興をそぐ個所があったのは残念です。

しかし、最後まで見終わる頃にはそうした点はどこかに行っていました。沖田総司など最後まで違和感の残る人もいるにはいたのですが、皆さすがの役者さんで、原作の雰囲気をよく表現していたと思います。

 

ただ、新選組内部の事件の殆どに主人公がメインで映り込んでいるのは、仕方がないのかもしれませんが、ちょっと違う印象はありました。原作ではそこまで絡んではいなかったと思います。

全部で十時間という長編です。細切れにしか見れなかったは残念ですが、レンタルで見る価値は十分にあると思います。

[投稿日]2015年01月12日  [最終更新日]2018年12月14日
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