A・C・クラーク

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光文社

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宇宙進出を目前にした人類。だがある日、全世界の大都市上空に未知の大宇宙船団が降下してきた。“上主”と呼ばれる彼らは遠い星系から訪れた超知性体であり、人類とは比較にならない優れた科学技術を備えた全能者だった。彼らは国連事務総長のみを交渉相手として人類を全面的に管理し、ついに地球に理想社会がもたらされたが。人類進化の一大ヴィジョンを描くSF史上不朽の傑作!(「BOOK」データベースより)

 

SF小説の中でも名作中の名作と言われる長編のSF小説です。

 

ある日突然地球上の各都市の上空に宇宙人の宇宙船が現れた。宇宙人の代表はカレルレンと名乗り、地球は今後宇宙人の管理下に入る事を宣言する。

地球人としてただ一人国際連合事務総長ストルムグレンだけは宇宙船に乗りこむことを許されるが、宇宙人は決して人間の前に姿と見せようとはしなかった。

50年後、ニューヨーク上空の一隻だけを残し、宇宙船が消えてしまう。カレルレンは50年前の約束通り、人間の前に姿を現すがその姿は予想を超えたものだった。

 

40年位前に、今のハヤカワ文庫SF(旧 ハヤカワSF文庫)ではなく、当時四六判で刊行されていた「ハヤカワ・ノヴェルズ」版で読んだと思います。文庫ではなかったので間違いないでしょう。

この作品のスケールの大きさに圧倒された、という当時の感想を今でも覚えています。それだけ衝撃的でした。この後に読んだ同じクラークの小説「都市と星」でまもた圧倒されたものです。

 

 

「未来の記憶」というキーワードも直ぐに思い出しました。ラスト近くの地球の描写に至っては部分的に覚えているほどなので、自分でも驚いています。

宇宙人の来訪という設定自体は特別ではありませんが、その宇宙人の呼称としての「オーバーロード」という単語も含め、宇宙人の人類に対する地位が言わば「平和的支配者」としてあることが独特でした。そこから終盤に向けて、上位の存在である「オーバーロード」と人類との描写があるのですが、人間という存在を考えさせられた作品であったとも言えます。

「オーバーロード」という単語は多分福島正実だったのでしょうが、訳者がうまいというしかないと思います。今の翻訳は何と表現してあるものか、調べてみたいものです。

 

この作品はSF好きを自負する人は殆どの人は読んでいることでしょう。そして絶賛しています。SFの醍醐味を満喫させてくれる作品でありながら決して読みにくくは無いと思います。SFの入門書として相応しいとは言えないでしょうが、一度は読んだ方がいい、というより読むべき作品だと思っています。

なお、上記リンクは沼沢洽治氏訳の創元SF文庫版です。他に、光文社古典新訳文庫の池田真紀子氏訳の新訳版、福島正実氏訳のハヤカワ文庫版も出ています。

 

[投稿日]2015年04月27日  [最終更新日]2019年1月11日
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舞台設定が壮大な物語です。いわゆる未来史ものは挙げていません。
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