江戸・千駄木町の庭師一家「植辰」で修業中の元浮浪児「ちゃら」。酒好きだが腕も気風もいい親方の辰蔵に仕込まれて、山猫のようだったちゃらも、一人前の職人に育ちつつあった。しかし、一心に作庭に励んでいた一家に、とんでもない厄介 … “ちゃんちゃら” の続きを読む
先生のお庭番 2015年3月27日
出島に薬草園を造りたい。依頼を受けた長崎の植木商「京屋」の職人たちは、異国の雰囲気に怖じ気づき、十五歳の熊吉を行かせた。依頼主は阿蘭陀から来た医師しぼると先生。医術を日本に伝えるため自前で薬草を用意する先生に魅せられた熊 … “先生のお庭番” の続きを読む
恋歌 2015年3月27日
本書『恋歌』は、文庫本で384頁の長編小説で、第150回直木賞を受賞した感動作です。 明治期の歌人中島歌子の彼女の夫に対する想いを描いた、上質な文章が光る読みがいのある作品でした。 『恋歌』の簡単なあらすじ … “恋歌” の続きを読む
鬼はもとより 2015年3月27日
本書『鬼はもとより』は、侍の生き方を追いかける青山文平が経済の側面から武士社会を描いた長編の時代小説です。 侍の世界を新たな視点で描き出す、魅力満点の小説です。 どの藩の経済も傾いてきた宝暦八年、奥脇抄一郎 … “鬼はもとより” の続きを読む
春山入り 2015年3月27日
本書『春山入り』は、全部で六編の短編が収められた著者初の短編の時代小説集です。 侍という存在を青山文平らしいミステリーの手法で描き出した、読みごたえのある作品集でした。 藩命により友を斬るための刀を探す武士 … “春山入り” の続きを読む
伊賀の残光 - 「流水浮木―最後の太刀―」改題 2015年3月27日
その誇りに、囚われるな―。鉄砲百人組の老武士、山岡晋平。伊賀衆ながら伊賀を知らず、門番の御役目とサツキ栽培で活計を立てていた。だがある日、伊賀同心の友が殺される。大金を得たばかりという友の死の謎を探る中、晋平は裏の隠密御 … “伊賀の残光 - 「流水浮木―最後の太刀―」改題” の続きを読む
かけおちる 2015年3月27日
妻はなぜ逃げたのか。直木賞受賞作家が贈る傑作時代長編 藩の執政として秘策を練る重秀はかつて、男と逃げた妻を斬った。二十年後に明らかになる女心の真相とは。松本清張賞作家の傑作。 二十二年前、妻と姦夫を成敗した過去を持つ地方 … “かけおちる” の続きを読む
白樫の樹の下で 2015年3月27日
いまならば斬れる! 人を斬ったことのない貧乏御家人が刀を抜く時、なにかが起きる――。 幕府開闢から180年余りが過ぎた天明の時代。江戸では、賄賂まみれだった田沼意次の時代から、清廉潔白な松平定信の時代に移り始めた頃。二本 … “白樫の樹の下で” の続きを読む
ナンバー 2015年3月26日
所轄署から警視庁本部への転属が決まった西澤は、意気軒昂として桜田門に向かう。だが、所属は期待していた捜査一課ではなく捜査二課。横領や詐欺事件を捜査するその部署は、同僚をライバル視するエグい捜査員の集団だった。事件の全体像 … “ナンバー” の続きを読む
連続ドラマW 震える牛 2015年3月26日
人気作家・相場英雄のベストセラー小説をTVドラマ化した社会派サスペンス。食品偽装、狂牛病、大企業の隠蔽をテーマに、事件を追う刑事と記者、隠蔽しようとする組織との攻防をスリリングに描く。主演は『下町ロケット』の三上博史。全 … “連続ドラマW 震える牛” の続きを読む