橘花抄   ( 葉室 麟   2016年11月1日

両親を亡くした卯乃は、筑前黒田藩で権勢を振るう立花重根に引き取られたが、父の自害に重根が関与したと聞き、懊悩のあまり失明してしまう。前藩主の没後、粛清が始まった。減封、閉門、配流。立花一族は従容として苦境を受け入れるが追 … “橘花抄” の続きを読む

虎狼は空に   ( 津本 陽   2016年10月31日

文久3年2月、幕府の徴募に応じ、尊皇攘夷派がはびこる京に上った浪士たち。その中に、近藤勇、土方歳三らの試衛館道場一行や、水戸浪人の芹沢鴨一派などがいた。清川八郎らと分かれた彼らは、京都守護職の差配下に入り、その屯所を置い … “虎狼は空に” の続きを読む

火花   ( 又吉 直樹   2016年10月28日

お笑い芸人二人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。彼らの人生はどう変転していくのか。人間存在 … “火花” の続きを読む

飛翔 軍鶏侍3   ( 野口 卓   2016年10月24日

礼儀正しく、稽古熱心。軍鶏侍・岩倉源太夫の道場で「若軍鶏」と呼ばれる大村圭二郎。そんな彼が目の色を変え、さらなる猛稽古を始めた。不審に思った源太夫が調べると、彼の父の不正が冤罪だったことがわかる。父の無念を晴らすため、仇 … “飛翔 軍鶏侍3” の続きを読む

獺祭 軍鶏侍2   ( 野口 卓   2016年10月22日

逆恨みから闇討ちを受け、果たし合いまで申し込まれた岩倉源太夫。秘剣・蹴殺しで敵を倒し、その技を弟子たちに見せたのだが…。その教えぶりを碁敵の和尚は、獺祭のようだと評した(「獺祭」より)。緑美しき南国・園瀬を舞台に、軍鶏侍 … “獺祭 軍鶏侍2” の続きを読む

軍鶏侍   ( 野口 卓   2016年10月22日

二人が手を放すと同時に、軍鶏は高く跳び上がり、鋭い爪を突き出して相手の顔を狙う―。闘鶏の美しさに見入られ、そこから必殺剣まで編み出した隠居剣士・岩倉源太夫。その腕を見込まれ、筆頭家老から呼び出しを受けたことから藩の政争に … “軍鶏侍” の続きを読む

マークスの山   ( 高村 薫   2016年10月18日

第109回(1993年上半期)直木賞、第12回日本冒険小説協会大賞を受賞した作品です。 「俺は今日からマークスだ!マークス!いい名前だろう!」―精神に「暗い山」を抱える殺人者マークス。南アルプスで播かれた犯罪の種子は16 … “マークスの山” の続きを読む

土方歳三   ( 富樫 倫太郎   2016年10月17日

多摩に生まれ、乱暴者として周囲の手を焼かせながらも、歳三の胸には熱い思いが煮えたぎっていた。「強くなりたい」。近藤や沖田と出会い、運命は大きく動き出していく。「鬼の副長」になるまでの成長を描いた上巻。(引用:Amazon … “土方歳三” の続きを読む