イラスト1
Pocket

重松 清 雑感

未だ三作品しか読んでいないので重松清という作家について語るには早すぎるようです。でもユーモアを交えたその語り口はとても心地良く、読みやすい作家さんのようです。ただ、『空より高く』のように今一つ乗り切れない作品もありますが、多分本質は『エイジ』にあるのではないでしょうか。

「現代の家族を描くことを大きなテーマと」する作家さんだそうで、『エイジ』は確かにそうなのですが、他の二冊は若干ニュアンスが異なるように感じました。ということは、私はまだこの作家さんの本質的な作品を未だ読んでいないということなのでしょう。

まずは受賞作品などから始めてみようかと思います。

受賞歴

  • 1999年 『ナイフ』 坪田譲治文学賞受賞。
  • 1999年 『エイジ』 山本周五郎賞受賞。
  • 2000年 『ビタミンF』 直木賞受賞。
  • 2006年 『その日のまえに』 本屋大賞第5位。
  • 2008年 『カシオペアの丘で』 本屋大賞第10位。
  • 2010年 『十字架』 吉川英治文学賞受賞。
[投稿日] 2015年04月12日  [最終更新日] 2015年5月7日
Pocket

おすすめの小説

おすすめの青春小説作家

佐藤 多佳子
学校と音楽をモチーフに少年少女の揺れ動く心を瑞々しく描いた「第二音楽室」や、陸上のスプリンターの道をまい進する少年の物語である「一瞬の風になれ」など、良質の青春小説を多数書かれています。
荻原 浩
ユーモア小説の書き手として有名ですが、「四度目の氷河期」のような、少々突飛ですが良質の青春小説も書かれています。
藤谷 治
音楽、それもクラシックをテーマにした作品「「船に乗れ!」シリーズ」にこれほど引き込まれるとは思ってもみませんでした。
金城 一紀
直木賞を受賞した「GO」を始め、痛快青春小説の代表のような「ゾンビーズ・シリーズ」などがあります。とても読み易い作品です。
恩田 陸
夜のピクニック」は、高校時代のたった一夜の出来事を描いているだけです。それでいて青春を表現しているのですから驚きです。