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司馬 遼太郎 雑感

言わずと知れた歴史分野の第一人者です。

この人については色々書いても自分の無知さをさらけ出すだけなのであまり書きませんが、時代小説を読む以上は避けては通れない作家ではないでしょうか。

初期の「梟の城」や「風の武士」、短編集「果心居士の幻術」などは、娯楽時代小説としての面白さは抜群です。

これに対し、それ以降の「竜馬がゆく」「燃えよ剣」といった歴史物になると、独自の解釈による人物像が作り上げられていて、また違った面白さが出てきます。

巷間語られる宮本武蔵が吉川英治作品で作り上げられた虚像であるように、坂本竜馬はこの人の作り上げた竜馬によるところが大でしょう。その他の人物にしても司馬遼太郎が作り上げた人物像が元になっている場面が多々あると思われます。

また、特に戦国時代と明治維新は一連の小説群によって時代が語られています。

即ち、戦国期は「国盗り物語」「新史太閤記」「関ヶ原」「城塞」「覇王の家」がありますし、明治維新も「燃えよ剣」「花神」「世に棲む日日」「竜馬がゆく」「最後の将軍」等で語られます。そして、維新後は「翔ぶが如く」「坂の上の雲」「歳月」等があるのです。

司馬史観という言葉で語られるように、膨大な資料をもとに構築された司馬遼太郎独自の歴史観で書かれた小説群は圧巻です。

本来、司馬遼太郎を語る上では「街道をゆく」や「この国のかたち」等の紀行文・エッセイをも取り上げる必要があると思いますが、私が全く未読なのでその存在だけを指摘しておきます。

[投稿日] 2013年09月20日  [最終更新日] 2015年3月19日
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読み応えのある歴史小説のおすすめ作家

時代小説と言えば必ず名前が挙がるような大御所クラスの人達です。
池波 正太郎
「真田太平記」は目の前の本棚ににあるのですが、何時でも読めると思うと他の本に手が伸びてしまいます。
山本 周五郎
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子母澤 寛
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井上 靖
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海音寺 潮五郎
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山岡 荘八
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読み応えのある時代小説のおすすめ その2

エンターテインメント性の強い作家さん達です。
隆 慶一郎
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北方 謙三
ハードボイルドの第一人者ですが、そのタッチが時代小説にも生かされています。
志水 辰夫
この人もハードボイルド作家と言えますが、「つばくろ越え」などシミタツ節が時代小説の中で息づいています。
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葉室 麟
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青山 文平
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本

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