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金子 成人 雑感

1949年長崎県生まれ。1972年「おはよう」で脚本家デビュー。1997年、第16回向田邦子賞を受賞。主な脚本作品に「鬼平犯科帳」「剣客商売」「御家人斬九郎」「水戸黄門」など多数。『付添い屋・六平太』で小説デビュー。

 

あの倉本聰に師事していたらしく、『前略おふくろ様』の脚本にも参加していたそうです。倉本聰の弟子だったからというわけではないのでしょうが、師匠も喜んだことでしょう。

この人の書いた脚本を見るとそうそうたる番組が並んでいます。それだけ大物であり、面白い物語の作り方、描き方を知っている、ということですね。

小説は2016年の9月末現在では『付添い屋・六平太シリーズ』だけだったのですが、2020年7月末現在ではシリーズ物も増えています。

 

蛇足ながら、『銀幕維新の会』という市民団体の沿革記事の中に「平成26年7月1日 本会製作委員会により浅田次郎著『輪違屋糸里』(文藝春秋刊)を企画製作することが決定。脚本を『剣客商売』などで有名な金子成人氏に依頼する。」という一文がありました。

ここでの主体、つまり「本会製作委員会」が何を指しているのかが若干分かりにくいのですが、多分『銀幕維新の会』の運動の一環だと思われます。ともあれここで重要なのは、金子成人氏の脚本で『輪違屋糸里』が映画化されるかもしれないということです。楽しみに待ちたいと思います。

上記の映画化の話が本当になりました。

2018年12月15日公開の『輪違屋糸里 京女たちの幕末』という映画がそれです。

詳しくは、『輪違屋糸里』が映画化されます。 を見てください。

[投稿日] 2016年10月02日  [最終更新日] 2020年7月30日
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『鬼平犯科帳』など数々のテレビ時代劇を手がけた脚本家の金子成人氏が、作家デビューした。そんな金子氏に大御所との交遊録を聞いたところ、北大路欣也や石原裕次郎などの名前が飛び出した!?
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本書は、ドラマ『鬼平犯科帳』『剣客商売』『御家人斬九郎』、NHK大河『義経』、朝ドラ『チョッちゃん』などを手がけた脚本界の超大物、金子成人(なりと)さんのデビュー作(2冊同時刊行)です。