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  1. 星の子
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今村 夏子 雑感

広島県広島市生まれ。2010年「あたらしい娘」で太宰治賞受賞。「こちらあみ子」と改題、同作と新作中編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』(筑摩書房)で、2011年に第24回三島由紀夫賞受賞。2014年刊の『こちらあみ子』ちくま文庫版に新作「チズさん」が併録されたが、それ以外に作品の発表はなく、佐々木敦によれば半引退状態となっているという。2016年、新創刊された文芸誌「たべるのがおそい」で2年ぶりとなる新作「あひる」を発表。( 今村夏子 プロフィール : 参照 )

プロフィールを見ても分かるように、この作者は寡作でありながらも、本を出せば必ずと言っていいほどに何らかの権威のある賞の候補になったり、受賞したりしています。

今回、本屋大賞になった『星の子』を読んだばかりなのでこの作者についてはよく分かりませんが、『あひる』『星の子』と続けて芥川賞の候補に選ばれていることからしても、いわゆる純文学系の小説を書かれる作家さんのようです。

[投稿日] 2018年01月31日  [最終更新日] 2018年1月31日
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