柳内 たくみ

イラスト1
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文庫

アルファポリス

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ある日突然日本は銀座のど真ん中に異世界との門(ゲート)が現れ、中から異世界の軍隊が現れ殺戮を始めた。その時に多くの人々を助けたのが自衛隊きってのオタクである伊丹耀司である。何とか異世界軍を押し返し、ゲートの異世界附近に橋頭保を確保した自衛隊だったが、その異世界は魔法使いやエルフ、龍などが闊歩する世界だった。「特地」と呼ばれた異世界で調査に向かった伊丹達だったが、魔法使いのレレイを始めとする異世界の住人と知り合いになり、更には日本国と「特地」との交流も始まるのだった。

ファンタジーです。あまり期待せずに読んでみたのですが、思いのほかに骨格がしっかりとしていて、十分以上に読むに耐える物語で、掘り出しものでした。

魔法が幅を利かせ、龍が空を舞い、甲冑の騎士が戦場で争う世界、そこに日本の自衛隊が紛れ込む設定は、まさにファンタジーの王道です。自衛隊の異世界での活躍といえばまずは半村良の名作「戦国自衛隊」がありますが、あちらは過去の日本へのタイムスリップ。本作品は全くの異世界への混入と状況は異なります。

そして、自衛隊という組織や自衛隊員の所持する武器など、その実態を知らない読者も納得させるだけの(多分正確な)知識及び知識量を持って描写してあり、更に言えば「特地」(本書で舞台となる異世界)の社会自体の構造まで世界観が破綻せずに描いてあるので、安心して読み進めます。

主人公の伊丹耀司が漫画オタクという設定も現代的ですし、その危機回避能力や戦闘能力の高さなどもそれなりに理屈付けをしてあったりと、細かなところまで世界観の構築がきちんとできているので好みにはまりました。

現時点で一応の完結を見ていますが、外伝として書き続けられています。

ただ現代の「萌え」系の物語らしく、美少女系のキャラクターが重要な登場人物として活躍したりもしますので、そうしたキャラも許せる人でないと読み続けるのは難しいでしょう。また、少々のおちゃらけも許せない人も無理でしょうね。

ちなみに、現時点では、外伝の弐「黒神の大祭典編」まで文庫化されています。

ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えりシリーズ(2015年04月01日現在)

  1. 接触編
  2. 炎龍編
  3. 動乱編
  4. 総撃編
  5. 冥門編
  1. 外伝 南海漂流編
  2. 外伝弐 黒神の大祭典編
  3. 外伝参 黄昏の竜騎士伝説編
  4. 外伝四 白銀の晶姫編
[投稿日]2015年04月21日  [最終更新日]2015年4月21日
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