山本 周五郎

イラスト1
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幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎遊学から戻った保本登は、小石川養生所の“赤ひげ”とよばれる医長新出去定に呼び出され、医員見習い勤務を命ぜられる。貧しく蒙昧な最下層の男女の中に埋もれる現実への幻滅から、登は尽く赤ひげに反抗するが、その一見乱暴な言動の底に脈打つ強靱な精神に次第に惹かれてゆく。傷ついた若き医生と師との魂のふれあいを描く快作。

 

青年医師の眼を通して「赤ひげ」と呼ばれる一人の医師の姿を描き出す、長編の時代小説です。

この青年医師の成長譚という見方もできるかもしれません

 

この作品も映画化されています。主人公の赤ひげ医師を三船敏郎、赤ひげ医師に師事する青年医師を加山雄三が演じていました。

 

 

ちなみに、本作品は上掲の新潮文庫版以外に、角川春樹事務所の時代小説文庫からも出版されています。

 

[投稿日]2015年04月03日  [最終更新日]2018年11月5日
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