高野 和明

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文庫

角川書店

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久しぶりにこんなスピード感のある小説を読みました。10年位前に読んだ「二重螺旋の悪魔」「ソリトンの悪魔」の 梅原克文以来かもしれません。外国で言えばD・R・クーンツの「ファントム」、ロバート・R・マキャモンの「スティンガー」といったところでしょう。

そうした各作品にはどことなくホラーチックな匂いというか、クリーチャーの存在が大きいのですが、本作品は確かに舞台設定にはホラーテイストはあるかもしれませんが、アクション性の方が強いところがちょっと異なる気がします。

ノンストップアクション小説です。

死体の盗難事件という妙な事件を担当する刑事同士の会話から幕が開きます。本書の主人公八神俊彦は、骨髄移植のドナーとなって患者として苦しんでいる人を助けようという、初めて善行をする気になったワルです。一方、煮えたぎる風呂場で茹でられている死体や見えない炎で焼き殺される女などの連続殺人が発生して、八神が犯人として警察に追われたりと、この八神俊彦の一夜の逃避行を描いた作品です。

一気に読んでしまいました。

この作家の他の作品と異なり、一番エンターテインメント性が強い本ではないでしょうか。他のことは何も考えずに、ただ、単純に物語世界に浸ればいい。そういう作品です。

ジェットコースター作品が好きな人には絶対お勧めです。面白いです。

[投稿日]2015年04月13日  [最終更新日]2015年4月13日
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