重松 清

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新刊書

中央公論新社

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僕らは廃校が決まった東玉川高校最後の生徒。平凡な高校生として、それなりに楽しくやっていたのに、赴任してきた熱血中年非常勤講師・ジン先生のせいで調子がくるった。通学路で出会ったピエロさんの大道芸に魅せられた僕は、ジン先生の持ち込んだ迷惑な「ウイルス」に感染して…。思わぬところから転がり込んだ「セーシュン」、そして明らかになる、ジン先生の―トンタマ一期生の、過去。(「BOOK」データベースより)

廃校の決まった東玉川高校の三年生松田練太郎、通称ネタローを主人公とする青春小説です。

学年の途中で中年非常勤講師として赴任してきた神村仁先生の言葉「レッツ・ビギン」に触発され、ネタローはジャグリングを始めようと決心するのです。

本書はユーモア青春小説とでも言って良いのでしょうか。ただ、この作家の「エイジ」と比べてしまうためか、どうしても主人公の内心の書き込みを薄く感じてしまいました。神村先生の存在も少々取ってつけたようで存在感を感じにくいのです。

軽く読めるのは間違いないのですが、物語として深みを感じないのでは心に残りません。どうしても存在感の感じられない作られた存在としての主人公、と感じてしまいました。

しかし、肩ひじ張らずに、気楽に読める本ではあります。

[投稿日]2015年04月12日  [最終更新日]2015年4月12日
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