司馬 遼太郎

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文庫

新潮社

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戦国時代、斎藤道三から織田信長、明智光秀という武将を中心とした国取りの物語が描かれています。文庫本では第1、2巻で斎藤道三を、第3、4巻で織田信長を中心とした戦国武将のあり方が生き生きと描かれています。

戦国武将の物語は数多くあるのですが、斎藤道三という人物を正面から描いた小説はあまり無く、他に数人の方が書かれているだけのようです。それまでは蝮の道三としてあまり良い印象は無かったのですが、この本ではかなり高い評価をしてあり、それ以後斎藤道三を見る目が変わりました。

また、それまで織田信長はそれなりには知っていても、道三については殆ど知らなかったのですが、この本で信長との交流を知ったものです。こうした戦国期における各武将たちの思惑等、勿論フィクションではありますが、歴史と言うものが、単に歴史の表面に出てくる事実だけではなく、生きた人間の営みの積み重ねであることを考えさせられたことを覚えています。

雑感にも書いたように、この本に続いて豊臣秀吉から徳川家康へという権力の推移のあり様を「新史太閤記」から「覇王の家」へという著作で著していくことになります。

中国の三国志を読みながら、これは司馬遼太郎の「国盗り物語」からの一連の流れと結局は同じ国取りの物語だと思ったものです。

[投稿日]2015年03月18日  [最終更新日]2015年3月18日
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