吉原裏同心抄シリーズ(2018年04月04日現在)
- 旅立ちぬ
- 浅き夢みし
- 秋霖やまず
理不尽な結婚に苦しんでいた人妻の汀女を連れて、故郷の豊後岡藩を出奔した幹次郎は、女仇討の追手に追われ、十年の流浪の旅の末、江戸・吉原に流れ着く。
廓を統括する吉原会所の四郎兵衛に剣の腕を見込まれ、幹次郎は廓で起こるトラブルを解決する「吉原裏同心」となる――。( 佐伯泰英 特設ページ | 光文社文庫 | 光文社 : 参照 )
舞台が吉原であるところがまず独特なのですが、痛快時代小説としてのつぼはちゃんと抑えてあります。
敵役は幕府の中核の大物で、主人公は吉原の用心棒として自分たちの生活、引いては吉原を守るためにこの巨大な敵に立ち向かうことになります。
また、この主人公自身は薩摩示現流の達人で当然無敵です。更には駆け落ちしてきた美人の妻はいますが、舞台は吉原ですから勿論花魁が出てきてこの主人公にからみます。立ち回りと美女とユーモアと、定番ですが面白いです。
2014年6月からNHK総合テレビの木曜時代劇で枠で、小出恵介と貫地谷しほりという役者さんでドラマ化されました。2016年05月現在ではまだDVD化されていません。
なお、 2017年3月から、「吉原裏同心抄」として新しい展開となり、シリーズも新しくなっているようです。