S・キング

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文庫

新潮社

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なにもかもが奇妙に歪んだ地、この世ならぬ異境で“黒衣の男”を追い続ける孤高の男がいた。最後の“ガンスリンガー”、拳銃使いのローランド。彼はひとりの少年と出会い、ともに旅を続けるが―。“黒衣の男”とは何者なのか?ローランドの過去とは?そして、“暗黒の塔”とは…?幾多の謎を秘めた壮大な探求の旅、ダーク・ファンタジーの金字塔が、いま開幕する。(「BOOK」データベース -第1巻- より)

全7部、文庫本で16冊にもなる長編作品で、キングの小説の集大成とも言われている作品です。

「スタンド」におけると同様に、キリスト教社会の神と悪魔の対立を読みとっても良いのでしょうか。単純に善悪の2元論で割り切れないのが人間なのでしょうが、キングの物語も当然その密度の高い文章を駆使して、重厚な人間ドラマが語られます。

ただ、「IT」や「スタンド」とは異なり、若干ストーリー運びが分かりにくいです。少々哲学的と言っても良いのかもしれません。

最後のガンスリンガーであるローランドは、元麻薬中毒者や多重人格の女性、不幸な少年たちと暗黒の塔の修復に向けて旅立ちます。降りかかる困難に立ち向かいながら「旅の仲間」は深紅の王の妨害を受けながら進み続けるのです。

この作品はキングの小説世界の鍵となる物語のようで、「IT」や「スタンド」「アトランティスのこころ」といった小説世界の登場人物と共通であったり、各小説世界の「悪」の存在がこの物語で言う「深紅の王」に収斂したりと、様々の謎が少しずつ明らかになっていきます。

この作品が映像化されるという話がありますが、難しいでしょうね。この壮大な世界が壊れることが怖い気がします。

[投稿日]2015年04月26日  [最終更新日]2015年4月26日
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