R・A・ハインライン

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新刊書

早川書房

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ぼくが飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にたくさんあるドアのどれかが夏に通じていると信じているのだ。そしてこのぼくもまた、ピートと同じように“夏への扉”を探していた―『アルジャーノンに花束を』の小尾芙佐による新しい翻訳で贈る、永遠の青春小説。(「BOOK」データベースより)

タイムトラベルものです。

主人公ダンはは友人マイルズと会社を設立し、主人公の開発した家事用ロボットの販売を開始する。しかし、マイルズの裏切りにあい、ダンは冷凍睡眠に入ってしまう。目覚めた西暦2000年でタイムマシンの存在を知り、過去に戻り復讐を図るダンだった。

タイムトラベルものの一大テーマである「過去の改変」をメインに据えた物語です。しかし、タイムパラドックスを前面に押し出した物語ではありません。その点に関しては、別にパラドックスは良いじゃないか、ということになっています。単に過去の事実を改変するだけです。改変の後はその事実に沿って歴史が流れていきます。その改変の作業と流れがまさにハインラインであり、人気なのでしょう。

本書は1970年が舞台です。そして、冷凍睡眠により目覚める先は西暦2000年なのです。今現在(2014年)の私達はその設定上の未来のさらに先を生きているわけで、その観点から本書を読むのもまた面白いのではないでしょうか。

メインの筋は以上のような過去の改変による復讐なのですが、もう一筋の流れとして恋物語があります。

「猫」の物語と言われているそうです。知りませんでした。でも、はっきり言って、猫自体はあまり関係ありません。ただ、冒頭と最後に物語の流れとは関係は無いものの、小説として実に重要な役割を果たしています。

上記リンクは小尾芙佐氏の新訳版です。福島正実氏訳出の「ハヤカワ文庫版夏への扉」は右のリンクをどうぞ。

[投稿日]2015年04月29日  [最終更新日]2015年4月29日
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