R・A・ハインライン

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早川書房

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ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。最愛の恋人に裏切られ、生命から二番目に大切な発明までだましとられたぼくの心は、12月の空同様に凍てついていたのだ。そんな時、「冷凍睡眠保険」のネオンサインにひきよせられて…永遠の名作。 (「BOOK」データベースより)

タイムトラベルものです。

主人公ダンはは友人マイルズと会社を設立し、主人公の開発した家事用ロボットの販売を開始する。しかし、マイルズの裏切りにあい、ダンは冷凍睡眠に入ってしまう。目覚めた西暦2000年でタイムマシンの存在を知り、過去に戻り復讐を図るダンだった。

タイムトラベルものの一大テーマである「過去の改変」をメインに据えた物語です。しかし、タイムパラドックスを前面に押し出した物語ではありません。その点に関しては、別にパラドックスは良いじゃないか、ということになっています。単に過去の事実を改変するだけです。改変の後はその事実に沿って歴史が流れていきます。その改変の作業と流れがまさにハインラインであり、人気なのでしょう。

本書は1970年が舞台です。そして、冷凍睡眠により目覚める先は西暦2000年なのです。今現在(2014年)の私達はその設定上の未来のさらに先を生きているわけで、その観点から本書を読むのもまた面白いのではないでしょうか。

メインの筋は以上のような過去の改変による復讐なのですが、もう一筋の流れとして恋物語があります。

「猫」の物語と言われているそうです。知りませんでした。でも、はっきり言って、猫自体はあまり関係ありません。ただ、冒頭と最後に物語の流れとは関係は無いものの、小説として実に重要な役割を果たしています。

上記リンクは福島正実氏の旧訳版です。小尾芙佐氏訳出の「夏への扉[新訳版] 」は右のリンクをどうぞ。

[投稿日]2015年04月29日  [最終更新日]2017年11月28日
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