恩田 陸

イラスト1
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高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。(「BOOK」データベースより)

 

第2回本屋大賞、そして第26回吉川英治文学新人賞を受賞した、高校生の「歩行祭」の一夜を描いた長編の青春小説です。

 

本屋大賞受賞の理由も良く分かる爽やかな読後感でした。久しぶりにいい本に出会ったという印象です。

でも何より、高校生がただ80Kmを歩くというイベント、その一夜の出来事だけで素晴らしい青春小説を作り上げるという作家の才能、というかイマジネーションに驚愕したものです。

この作家との最初に出会いがこの本ですから、他の本を読みたくなるのも当然でしょう。ところが、その期待は見事に良い意味で更に裏切られることになります。

[投稿日]2015年04月08日  [最終更新日]2020年3月3日
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