水田 勁

イラスト1
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文庫

双葉社

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主人公玉吉は門前仲町の芸者置屋「紀之屋」の幇間です。いわゆる太鼓持ちですね。曽呂利新左衛門がその機知を生かし太閤秀吉のご機嫌伺いをしていたため、座敷で旦那衆の機嫌を取ることを「太閤持ち」から「太鼓持ち」というようになったという説もあると、ウィキペディアに書いてありました。

玉吉は元御家人で本名を澤井格之丞といい、蝦夷地にわたり辛苦の末舞い戻ってきたという設定です。剣術の腕も相当なもので、そこを与力の中島嘉門に目をつけられ、言わば仕置人のような仕事を持ちかけられます。

巻を追うごとにハードボイルドタッチが強くなっています。それはそれで面白くていいのです。しかし、巻が進むにつれ、幇間という当初の設定はあまり意味を持たなくなっているのは、少し残念な気もします。

思いのほかテンポのいい文章です。その文体のテンポの良さはどこから来るのか、そのリズムの心地よさについつい本が置けずに一気に読んでしまいます。この作家は時代背景や場面説明などの書き方のタイミングが良く、またその説明も簡潔で小気味良いのです。そうした文章の過不足の無い簡潔さが、心地よいりズを作っている原因の一つではないでしょうか。

とにかく、私には好みの面白いシリーズです。

紀之屋玉吉残夢録シリーズ(2015年04月01日現在)

  1. あばれ幇間
  2. いくさ中間
  3. 海よ かもめよ
  4. 江戸ながれ人
[投稿日]2015年04月20日  [最終更新日]2015年4月20日
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