光瀬 龍

イラスト1
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惑星経営機構調査局員シロウズは、辺境星区航路を目指していたが、急遽、異変のあった金星へ向かう。金星で局員たちは荒廃した未知の巨大な建造物の幻覚を体験、遙かな時空を越えた滅びの声をきいた……。一方、冥王星に多発する地震を調査中の局員たちは、巨大な宇宙船を発掘。それは、自らを宇宙船にサイボーグ化した異星の生命体だった……。膨大な時の流れのなかで、戦慄すべき人類の未来を詩情豊かに描いた壮大な叙事詩。日本SFの名作。( 内容紹介 : より )

 

金星で発見された古代の建造物。一方冥王星の地中深くからは異星人の宇宙船が発掘される。はるかな昔、二つの巨大文明の衝突があり、更にそれを超える存在が明らかとなり、人類の存亡をかけて主人公シロウズらは戦いの最前線へと赴く。

「無」の存在を示唆するこの物語は、光瀬龍作品の全体を貫く決して明るくはないトーンで語られます。

光瀬龍を語る上での必読書です。

胸躍るエンターテインメントとしての面白さとは若干異なるかもしれませんが、これぞ光瀬龍と言える本の一冊でしょう。

[投稿日]2015年04月20日  [最終更新日]2019年1月31日
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