原作者 :: 小松 左京

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リメイク版の公開を控える小松左京のスペクタクル巨編『日本沈没』の74年に製作された特撮TVシリーズのBOX。田所博士役の小林桂樹をはじめ、豪華キャストが共演。日本沈没に至る前兆現象が、当時の特撮技術の粋を集めた映像で描かれる。全26話を収録。(「キネマ旬報社」データベースより)

 

1974年10月からTBS系列で全26回にわたり放映されたもの。

 

劇場版の大ヒットを受けて、1974年10月から翌年3月までオンエアされた、小松左京原作のTVシリーズ全26話。連続ドラマの形態をとることで、映画では描き得なかった、日本各地の被災状況や人間描写などをドラマに活かすことが出来、そうした意味では森谷司郎監督の劇場版とは、補完関係の位置にあるシリーズと言えよう。
これまでLD-BOX、DVD(単品)とリリースを重ねてきた本シリーズだが、第一級のスタッフ・キャストが参加したドラマもさることながら、パッケージ・メディアならではのお楽しみも盛りだくさん。その代表的なものが、M-1.0に収録された福田純監督と、樋口真嗣監督(当時:特技監督)、庵野秀明監督との対談オーディオ・コメンタリーである。さながら師匠と不肖の弟子の対話のようなこのコメンタリー。福田監督が演出した第1話が終了しても話は終わらず。第2話の途中まで特撮関係の裏話などが続いて、たいそう興味深い。この録音が行われたのは1996年だが、その10年後に樋口氏は「日本沈没」リメイク版を監督。福田監督は亡くなられたが、今日の樋口監督がこのシリーズを見てどのような感想を抱くだろうか。2006年版のコメンタリーと共に、一部ローカルでのみオンエアされた「日本沈没・総集編」も収録して欲しかった。(斉藤守彦)(Amazonレビュー)

[投稿日]2015年04月11日  [最終更新日]2019年3月27日
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