本書『映画篇』は、文庫本で496頁の名作映画をモチーフにした短編集です。
一編一編に未来が溢れる、読んでいて爽やかな感動がわいてくる作品集です。
『映画篇』の簡単なあらすじ
「だから、俺たちは映画館の暗闇の中にいると、ワクワクするんだよ」かつて映画について語り合い、だが全く別の道を歩んだ友との再会。夫の自殺で憔悴する河本に訪れた、レンタルビデオ店での運命の出会い。最愛の夫を亡くした祖母を元気づけるべく鳥越家の孫たちが企んだ『ローマの休日』上映計画―。やさしさと勇気が宿る全5篇を収録。映画から放たれた光が、人々の胸に潜む暗闇に、希望を映し出す。著者最高の短篇集。(「BOOK」データベースより)
『映画篇』の感想
本書『映画篇』も短編集です。
誰もが知っている名作映画をテーマに各短編が語られていきます。
全体の構成も素晴らしく、読み終わったら幸せな気分になるでしょう。
私が映画好きということもあるけれども、金城一紀の本を一冊だけと言われたら、「GO」よりもこの本を挙げると思います。
ちなみに、本書を原作として遠藤佳世の画でコミック全四巻が発売されています。