J・R・R・トールキン

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岩波書店

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「指輪物語」の前日譚です。「指輪物語」の主人公フロドの養父ビルボ・バギンズ(実際はフロドはビルボのいとこの子らしい)を主人公とした物語です。

邪竜スマウグに奪われた財宝を取り戻すために、十三人のドワーフ達と魔法使いガンダルフがビルボ・バギンズの屋敷にやってきたところから物語は始まります。この旅の中でビルボはゴクリ(ゴラム若しくはスメアゴル)の持っていた指輪を手に入れ、その指輪が本作品でも活躍しますが、後の指輪物語へとつながるのです。

「指輪物語」には冥王サウロンという「悪」の明確なシンボルがあったのですが、本作品ではその役割を邪悪なドラゴンが担っていることもあってか、「指輪物語」程の壮大な物語というわけではありません。そもそも本作品は子供向けに書かれたものであり、その好評を受けて「指輪物語」が書かれたのですから、物語としての成熟の違いも仕方のないことなのでしょう。とはいえ、ファンタジーとしては十二分に面白い物語です。

上記写真やリンクには岩波書店版「ホビットの冒険」を載せていますが、他に同じ物語で原書房版「新版 ホビット: ゆきてかえりし物語 第四版・注釈版」(右掲)があります。岩波書店版は「指輪物語」を訳された瀬田貞二氏の訳なので、「指輪物語」との訳語の統一性等を重視するならば岩波書店版が良いということになります。しかし、注釈は原書房版の方が充実しており、より大人向けの本になっていると言えそうです。トールキンの作品はトールキンの創造した神話体系の中に位置づけられますので、注釈で神話での位置付けなどの情報を得るのも読み方の一つではないでしょうか。ただ、この注釈の分量が殆ど本の三分の一近くにもなりますので、その点は注意を要します。私はこの注釈の部分の大半は読み飛ばしてしまいました。

[投稿日]2015年04月28日  [最終更新日]2016年10月23日
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