花村 萬月

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これまでの武蔵像とは全く異なる「武蔵」です。タイトルが違えば、単に花村満月という作家の作品の一つと単純に思うしかないでしょう。

つまりは、花村満月という作家が全く新しく創造した”武蔵”なのです。だからという訳でもないのですが、この武蔵は非常に内省的です。自分の内に満ちるエネルギーが大きく、その発露として女を抱き、暴力に走ります。その力が常人を上回るという設定はどうしても他の武蔵像と一緒になるのでしょう。

この武蔵の行動が面白いのです。痛快娯楽小説として楽しく読むことが出来ます。それでいて、主人公の内省は勿論読み手にもそれなりの考察を強いてきて、それが嫌だという人もいるかもしれません。でも、その点を無視して単純に読み進めることもできそうです。

そうした意味も込めて、この物語は読み手を選びそうです。2013年10月現在で三巻目が出て、やっと小次郎が現れたところです。これからの展開が楽しみな一冊です。

武蔵シリーズ(2015年04月01日現在)

  1. 武蔵(一)
  2. 武蔵(二)
  3. 武蔵(三)
[投稿日]2015年04月16日  [最終更新日]2015年4月16日
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