藤原 伊織

イラスト1
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文庫

文藝春秋

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とある会社の宣伝部課長の堀江は、会長からCMに使えないかと見せられたビデオがCG処理だと見破り、その旨を会長に報告した。ところがその夜会長は自殺してしまう。堀江は会長の恩に報いるべく会長の死の真実を探り始める。

企業小説として読んでもいいような、作者の電通勤務時代の知識が書かせると思わせられる広告業界の内幕が語られるのですが、次第にバイオレンス色が濃くなっていきます。主人公が暴力団の息子として鳴らしたものだったという設定ですから、そもそも暴力に対しての禁忌が低いのです。ストイックさをもあわせもつ主人公は、個性豊かな仲間の助けを借りて真相を探っていきます。

ストーリは言ってしまえば単純ですが、ミステリーの要素も含みながら個々の人間描写が魅力的です。厚みのあるその文章と共に、面白い小説の最右翼の一つだと思います。

続編として、遺作ともなった「名残り火 てのひらの闇Ⅱ」が書かれています。

[投稿日]2015年04月19日  [最終更新日]2015年4月19日
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