東 直己

探偵・畝原シリーズ

イラスト1
Pocket

写真は Amazon にリンクしています。

楽天Booksは 楽天Books へ。


この作家は、このシリーズでは、というよりススキノ探偵シリーズもそうだけど、現実におきた事件若しくは出来事をテーマに作品を仕上げているようです。本作もごみ屋敷と貧困ビジネスという二つの問題を大きな縦糸として練り上げられています。

ススキノ探偵シリーズに比べ、トーンが重い本シリーズですが、相変わらず登場人物の個性が際立っていて物語として面白い。

先日読んだ大御所チャンドラーの文章と比べても非常に読み易いのです。描写も、チャンドラーは偏執的と言われかねない緻密さで情景を描写するのですが、こちらはただ単に映像を切り取りそこに置いただけで、後は読み手の想像力にまかせているような感じがします。

どちらも、暴力に対する耐性はかなり強いものがあるようです。畝原探偵に至っては、招待状無しにやくざのパーティーにも何の躊躇も無く参加できるという、恐怖感が欠落しているとしか言えない程の度胸もありそうです。そこらが現実社会との乖離を感じないででもないのですが。

しかし、相変わらず面白いシリーズではあります。

[投稿日]2015年03月30日  [最終更新日]2015年3月30日
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です